Listening to Takemitsu in Shanghai - Living, Loving, Thinking, Again

９月の上海でOzawaといえば小沢一郎ではなく小澤征爾。「斎藤紀念音楽節・松本在中国（Saito Kinen Festival, Matsumoto in China）」*1が開催されたが、体調不良のために小澤征爾の指揮がキャンセルされた*2。
９月11日に「斎藤紀念音楽節・松本在中国」の一環として行われた『武満徹紀念音楽会〜武満徹的電影音楽〜（Toru Takemitsu Memorial Concert-Film Music by Toru Takemitsu）』*3を聴きに行った。
メンバーは

渡辺香津美（ギター）
鈴木大介（ギター）
coba（アコーディオン）
ヤヒロトモヒロ（パーカッション）

先ず鈴木大介のソロで「Folios」*4。そして、『不良少年』（羽仁進）、『伊豆の踊り子』（恩地日出夫）、『どですかでん』（黒澤明）、『日本の青春』（小林正樹）、『太平洋ひとりぼっち』（市川崑）。休憩。渡辺香津美はバンドのリーダーという役割からか、自身の派手な演奏は控えていたが、後半最初の「即興演奏：向武満徹致敬（Tribute to Toru）」でのギターは凄まじいの一語に尽きる。さらに、「ホゼー・トーレス」（勅使河原宏）、『狂った果実』（中平康）*5、『最後の審判』（堀川弘通）、『他人の顔』（堀川弘通）、『写楽』（篠田正浩）、そしてアンコール。渡辺香津美があまり表面に出ない分、突出していたのはcobaで、彼のぞくぞくするアコーディオンを（初めて）生で聴けたというだけでも来た甲斐があった。