株主の話

http://d.hatena.ne.jp/yellowkitty/20110609/1307568587


拙blogにも屡々コメントをくださるyellowkittyさんのエントリーで、『朝日新聞』に掲載された62歳の女性の投書が紹介されている。この人は東京電力の株主で、株を持ち続けることによって株主としての責任を果たしたいという。それに対して、


まっすぐでまっとうな意見。ある企業を選択し投資することは、その企業を通じて社会に参加することだ。その行為の責任を果たすのは当然だ。
という。その通りだと思う。但し、原発事故を背景とした株価下落の中で、売り払うという選択をした人をただちに倫理的に非難することはできないということはあるけど。http://yas-igarashi.cocolog-nifty.com/hibi/2005/03/iii.htmlで嘆かれている投資家の民度*1と比べてみることをお薦めする。
さて、この投書によると、2010年の東京電力株主総会で、「273人の株主が、核廃棄物処分検討委員会の設置、高速増殖炉からの撤退、取締役の報酬の公開などを提案していた」という*2。東京都は、東京電力の大株主としてこの「提案」にどのように対応したのだろうか。 

*1:Cited in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071012/1192213501

*2:否決されたという。