2011-06-17から1日間の記事一覧

「母性主義」について相対化

以前1980年代の反原発運動について、 他方、社会党について言えば、たしかに党全体の一般的なスタンスは「反原発」だったが、中には露骨な「推進派」もいたわけだし、また社会主義協会は資本主義の原発はNGだが社会主義の原発はOKだとか主張していたわけだ。…

「ホルモン」――関西/関東

ホルモン奉行 (新潮文庫)作者: 角岡伸彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/04/24メディア: 文庫 クリック: 14回この商品を含むブログ (15件) を見る角岡伸彦『ホルモン奉行』に曰く、 関東では牛や豚の腸のみをホルモンというが、関西では内臓全般、さら…

リスボンへの反応(メモ)

ウルリッヒ・ベック曰く、「18世紀にリスボンで大地震が起き、深刻な被害が出たとき、当時の思想家たちは、どうして善良な神がこんな災害をもたらすのかと考えた」*1。 1755年のリスボン大地震・大津波に対する「当時の思想家たち」の反応について少しメモ。…

生産的/非生産的

承前*1「議論などくだらない!」http://blog.livedoor.jp/hesalkun/archives/51996757.html タイトルだけ見ると、「議論などくだらない!」だから手っ取り早く実力行使だ! と主張しているのではないかと思ってしまうのだが、実は正反対の主張である。「議論…

水俣病と暴力(丸山徳次)

承前*1水俣病を巡る文献として、 丸山徳次「「暴力」行為と構造的暴力――或る傷害事件を見る眼」現象学・解釈学研究会編『理性と暴力』世界書院、1997、pp.263-294*2 を取り敢えず追加。 このテクストで論じられる「暴力」は直接的には水俣病患者の川本輝夫が…