ムショにケータイ

KIM SEVERSON and ROBBIE BROWN “Outlawed, Cellphones Are Thriving in Prisons” http://www.nytimes.com/2011/01/03/us/03prisoners.html


米国の刑務所には大量のスマートフォンが(違法に)持ち込まれている。囚人たちはそれを使って、インターネットにアクセスし、FacebookTwitterやメイルを通じてコミュニケーションを行い、ときには犯罪の相談やストライキの打ち合わせも行っている。刑務所側からすれば、“The physical boundaries that we thought protected us no longer work.”ということになる。連邦監獄局(Federal Bureau of Prisons )*1では昨年の1〜4月に1188台の携帯電話を押収しており、カリフォルニアでは昨年1年間で9000台近くの携帯電話が刑務所内で発見されており、あのチャールズ・マンソン*2の独房のマットレスの下からもケータイが発見されたという。オバマ大統領は昨年8月に、連邦監獄内での携帯電話その他のワイアレス・ディヴァイスの所持に対して刑期を1年以上延長する措置を定めた法律に署名している。各州の刑務所では、FCCの許可を得て、ケータイの電波を妨害するという対抗措置を講じている*3。その一方で、刑期中からインターネット・アクセスに慣れていた方が出所後に社会復帰が容易になる(再犯率が低くなる?)と主張する人々もいる。

*1:http://www.bop.gov/

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090322/1237697848

*3:そんなことをして、看守が業務用にケータイを使う場合はどうするのか。