”Heard It On The Radio”

承前*1

Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oate

Interpreting the Masters 1: Tribute to Hall & Oate

The Bird and the BeeInterpreting The Masters, Vol. 1: A Tribute to Daryl Hall & John Oatesホール&オーツのカヴァーなのだが、Inara Georgeのヴォーカルの質の問題なのかも知れないが、原曲にあっためりはりが均されてかなりフラットになっているという印象を持った。しかし、そのために却って〈ホール&オーツ節〉とでもいうべき本質が露呈されてしまったともいえる。アルバム最初の曲”Heard It On The Radio”はホール&オーツのカヴァーではなく、The Bird and the Beeのオリジナルなのだが、そのせいで、(私が知らない)ホール&オーツの曲だと一瞬思ってしまった。”Kiss On My List”のコーラス・アレンジの美しさは特筆すべきか。
ホール&オーツは1970年代後半にロバート・フリップに接近し、ダリル・ホールがフリップのExposureに参加し、フリップがホールのソロ・アルバム*2をプロデュースしたりしている。その頃にリリースされたAlong the Red Ledgeはそのロバート・フリップのほか、トッド・ラングレン、ジョージ・ハリソン、リック・ニールセン、スティーヴ・ルカサーなどが参加したアルバムで、ホール&オーツの作品の中では最もノーマルなロック・ファンに馴染みやすいものだと思うが、商業的にはそれほど成功しなかったアルバム。The Bird and the Beeのカヴァー・アルバムにはこのアルバムからの選曲はなし。

Exposure

Exposure

Along the Red Ledge

Along the Red Ledge