Meditation on Floating Ice

土曜日はArt Labor*1で、幸鑫『吾與浮冰(Meditation on Floating Ice)』のオープニング。
四川省成都在住のアーティスト、幸鑫は成都から四川大地震の汶川、地震の跡が生々しい青海省の玉樹*2を通って、長江源流部に到達し、氷河から氷を切り取り、それを西安・南京経由で上海に運び、長江河口で水に入り、氷を抱えながら東シナ海を泳ぐという〈パフォーマンス〉を行った。その〈パフォーマンス〉の記録映画が上映され、〈パフォーマンス〉の途上の写真、ガソリンや高速道路の領収書、病院のカルテ、交通違反の切符等、〈パフォーマンス〉の痕跡が展示される。

ところで、


KIRK JOHONSON “Bureaucracy Meets Art, Delighting Christo” http://www.nytimes.com/2010/07/17/us/17artist.html


クリストの新作、コロラド州アーカンサス川での”Over the River”について。クリストの場合、関係当局との交渉過程も作品の一部に組み込まれているのであり、その意味で〈パフォーマンス・アート〉と言ってもいいだろう。上の記事が注目しているのは、Bureau of Land Managementによる「作品」の「環境への影響についての声明(environmental impact statement)」。
四人囃子がクリストにインスパイアされて、『包』というアルバムを出したなと唐突に思い出す。

包(bao)(紙ジャケット仕様)

包(bao)(紙ジャケット仕様)

また、土曜日は安福路*3のMi Thaiで久しぶりにタイ料理を食べる。海鮮のイエロー・カレーと揚げ春巻き。