Hmong、ラオスへ

SETH MYDANS “Thailand Begins Repatriation of Hmong to Laos” http://www.nytimes.com/2009/12/28/world/asia/28hmong.html


タイに寄留するHmong族のラオスへの強制送還が始まったというニュース。Hmong族のラオスからの脱出は、ヴェトナム戦争中の対米協力とラオスの王政廃止(社会主義革命)によるもの。(遺憾ながらまだ観ていない)クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』は米国に亡命したHmong族の少年を巡る物語。
ヴェトナム戦争終結から既に30年以上経っているのに、Hmong族がタイにおいて中途半端な状態に放置されていることも驚き。ラオス政府は帰国したHmong族に対して報復的な措置はしないとは言っているものの、ラオス国内ではいまだラオ族とHmong族の対立は続いている。ラオスにおける民族構成については、取り敢えずhttp://www.mekong.ne.jp/directory/culture/laosminzokukousyou.htmhttp://wee.kir.jp/laos/lao_people.htmlをマークしておく。
Hmong族は中国では「苗族」と呼ばれる。「苗族」全般に関しては、石茂明『跨国苗族研究:民族與国家的辺界』(民族出版社、2004)*1をマークしておく。
See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080118/1200676516