「八ッ場ダム」についてわからないこと

「八ッ場」というのを見ればヤツバと読むのが自然で、何故ヤンバなのかというのはあるのだが。
さて、マジな話。ここ数日、「八ッ場ダム」について色々と知る。
先ず、保坂展人氏の


http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/7eaba4bbf3409d6bf7151d9501304ff2
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/7e9bb4637bf027ef7fffcf57c8019bda

前者からは、


八ッ場ダム事業こそ総事業費と関連事業費をあわせて9000億円という究極の無駄な事業である。そもそも、草津温泉上流の強酸性の水質は、飲用には適さない。このダムが計画された頃、「酸性なら中和すゃいいじゃないか」という自然征服思想そのものの発想で当時の建設省草津温泉に中和工場を建設した。中和工場とは簡単で酸性の川に「石灰」を投下していって、水質を中性化するもの。しかし、中学校の理科(小学校だっけ)で習うように、酸性の水を石灰で中和するとドロドロの石灰生成物が出来るということを思い出そう。だから、この中和生成物(ヘドロ)を貯めておくダムが必要だと品木(しなき)ダムがつくられた。1963年(昭和38年)に中和工場が完成し、1965年(昭和40年)にはこの品木ダムが完成している。

品木ダムとは、この世のものとは思えない「エメラルドの湖」である。深さ40メートルのダム湖には中和生成物と土砂が溜まり、7〜8メートルの水深になってしまい、1985年(昭和60年)から石灰浚渫船を湖面に浮かべて一日60トンの中和生成物と土砂のヘドロを浚渫している。これを脱水・圧縮する工場が建設され、またダンプが横付けされて山に捨てにいくといことが営々と続けられている。

をメモしておく。
また、『きっこの日記』の


http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/09/post-39f8.html(Via http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20090924/1253791809 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1000.html ))



民主党が公約に掲げた「八ッ場ダムの建設中止」に対して、ダム建設の推進を訴える中年男性や中年女性など地元住民の映像が各テレビ局のワイドショーや報道番組などで繰り返し流されているが、これらの地元住民が、実はダム建設推進に深く関わって来た長野原町自民党系の町議会議員であったことが分かった。町議会議員でも住民には違いないが、町議会議員であることをまったく報じず、いかにも仕事中のような服装をして「われわれ住民の気持ちはどうなる!」「わたしたち地元の人間のことはまったく考えてくれない!」などと、口にしているセリフも町議会議員の立場からのものではなく、あくまでも一般の住民を装っている。前原誠司国交相は、ダム建設の中止を宣言した一方、これまで自治体が負担した負担金の全額返還は当然として、できる限りの補償をすると伝えているが、住民側はまったく受けつけず、とにかく「ダムを造れ」と言い続けている。負担金を全額返還した上で十分な補償までするのだから、計画を中止にしても住民にとっては何のデメリットもないはずだが、こうした反対の声を上げているのが町議会議員だったということで、意地でもダムを造らせようとしている意図が明確になった。
この「長野原町自民党系の町議会議員」については、井手よしひろという公明党茨城県会議員(ダム賛成派)のblog*1を参照。
八ッ場ダム」については、何故ヤンバなのか以外にもわからないことが多い。例えば、かなり激しい反対運動があったのがどのようにして終熄に向かったのか。「地元住民」といっても、実際に水没予定地に住む人と水没予定地から外れた人では立場としてかなり違う筈だが、そこら辺の違いはどうなっているのか、等々。

ダム反対派ではあるが、「八ッ場あしたの会」のサイトをマークしておく;


http://www.yamba-net.org/index.php