公髪

http://d.hatena.ne.jp/orochon56/20090716#p2


下の脱毛の話。伯剌西爾でも脱毛してしまう(そのために「ブラジリアンワックス」なるものが開発された)が、それはシャープなカットの水着を着るためだという*1。しかし、上のエントリーに出てくる例を見ていると、根本的な美意識に関係しているようだ。例えば、「以前、スリランカ人男性と陰毛談義に花を咲かせたことがあるのだが、その中で「日本人の女は陰毛が生えていて不潔だから二度とやりたくない」という衝撃的なお言葉をいただいた」。また、「ドイツの心理学者エルマー・ブレーラー氏が実施した調査の結果」、「ヨーロッパ(英国を除く)では18歳から25歳の年齢層の女性の50パーセントが恥毛を不潔なものと感じており、完全に無毛の状態まで剃毛しているという」*2。毛それ自体が「不潔」であると認識されているようなのだ。また、日本でも、(「空中キャンプ」氏の意見*3に反して、「つるつる派」が多くなりつつあるという*4
これは身体的な〈大人性〉を既に獲得した男女の話だろうと思った。「陰毛」は第二次性徴期、子どもから大人への移行をマークするものであり、ロー・ティーンにとっては(ハイ・ティーン以降とは)別の意味を持っているだろうからだ。しかし、陰毛=「不潔」という意識はロー・ティーンにも拡がっているという*5
こうしたことの文化的意味については、まだわかりかねるということにしておく。