コヨーテ

これも訃報だ。とはいっても犬の。


オジー・オズボーンは、愛犬が野生のコヨーテにかみ殺され、ショックに打ちのめされているという。オジーはこの犬を“愛人”と称するほど可愛がっていたそうだ。

事件はオジーのLAにある邸宅の敷地内で起きたそうだ。オジーは家の中でテレビを見ていて、犬の叫び声に気づかなかったといわれている。娘のケリーはTwitterにこうメッセージを寄せた。「(パパの犬)リトル・ビットが昨日、LAでコヨーテに食べられちゃったの。彼、大ショックを受けている。彼女は彼の愛人だったのよ!」

Contactmusicによると、ポメラニアンのリトル・ビットは、ナショナルジオグラフィック・チャンネルの番組『The Dog Whisperer』と動物愛護団体により救出されたのをオジー夫妻が引き取ったそうだ。オジーの奥さんシャロンは定期的に野犬収容所を訪れ、飼い主の見つからない犬を引き取っているといい、現在、オジー家には18匹の犬がいるといわれている。6月はその1匹がマムシに噛まれるという事件もあったそうだ。

その一帯ではペットがコヨーテに襲われることが稀ではなく、当局が住民にガイドラインを発行していたという。

Ako Suzuki, London
http://www.barks.jp/news/?id=1000050975

コヨーテというと沙漠の動物というイメージがあって、そもそもLAが沙漠の中のオアシスみたいな場所であるとはいっても、そんな住宅地にコヨーテがうろうろしているものなのだろうかと思ったのだが、「コヨーテの生態」という文章*1には、

コヨーテは嗅覚、視覚、聴覚を連鎖して使うという優れた特性をもっているため、野生の地はもちろん、ときに大都市の周辺地域でも生き残ることができます。通常は深い奥地に生息していて、隠れたがりの性質があるため、人目にふれることはまれです。肉食動物管理エージェントによるコヨーテの管理及び駆除行動が、コヨーテの極端な警戒心や過敏な保身行動を促しているように思えるのですが。
とある。また、

コヨーテはふつうにあなたが飼える犬ではありません。- - 家畜犬たちと混同してはだめです。コヨーテはかしこく、ものわかりが早い動物です。そして危険かもしれません。コヨーテが街コヨーテになったら、家の近くにコヨーテが来ないように手をつくしてください。ゴミ箱はきっちりとふたをし、ペットフードを外に置いたり、小さなペットをひとりで放したりしてはだめです。コヨーテはなによりも猫が好きで、小さな犬もしばしば手にかけます。コヨーテを見かけたら、近所の人たちにこれを伝え、この利口な害犬を寄せつけないように手を打つよう注意します。これだけは忘れないで、決してペットフードを外に置き忘れないこと。コヨーテは家畜類には、あまり危害を加えません。ただ、家畜がまったくの一匹か小さなグループで行動しているときには、羊やポニーのような自分たちより大きな動物でも襲うことがあります。子馬の出産時は、いつも人間がそばについて目を離さないこと。コヨーテは羊や子馬を襲うことはあっても、病気だったり極端にからだが弱っていない限り、大人の牛や馬に手をかけることはありません。