平岡正明も

どなたかが言っていたけれど、このところ凄ぇ「訃報ラッシュ」!


評論家の平岡正明さん死去 「山口百恵は菩薩である」

2009年7月9日13時0分


 革命や犯罪を論じる一方、ジャズや映画、歌謡曲、落語などを批評した評論家の平岡正明(ひらおか・まさあき)さんが、9日午前2時50分、脳梗塞(こうそく)のため、横浜市内の病院で死去した。68歳だった。通夜は12日午後6時、葬儀は13日午前11時から横浜市西区元久保町3の13の一休庵久保山式場で。喪主は妻秀子(ひでこ)さん。

 64年に評論家デビュー。70年ごろからは太田竜竹中労らと世界革命浪人(ゲバリスタ)を名乗り、新左翼系文化人として注目を集めた。

 70年代後半以降は文学や音楽、芸能などに領域を広げ、79年、著書「山口百恵は菩(ぼ)薩(さつ)である」が話題になった。90年に「大歌謡論」で大衆文学研究賞、93年に「浪曲的」で斎藤緑雨賞を受賞。近年は落語論も手がけた。横浜・野毛を活動の拠点に、大道芸や寄席の企画にもかかわった。

 著書に「ジャズより他に神はなし」「日本人は中国で何をしたか」「あらゆる犯罪は革命的である」「野毛的」「大落語」「志ん生的、文楽的」など。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0709/TKY200907090217.html

『朝日』のこの記事がいちばん詳しいみたい。さらに詳しいバイオグラフィはWikipediaを見た方がいいだろう。平岡正明の文章は退屈するということはなかった。取り敢えず、代表作は『あらゆる犯罪は革命的である』だと言っておこう。「70年ごろからは太田竜竹中労らと世界革命浪人(ゲバリスタ)を名乗り、新左翼系文化人として注目を集めた」。『朝日』の記事では故人に遠慮してなのか、言及されていないが、実はこの3人は「三馬鹿トリオ」と言われていたのだ。3人のうち、竹中労*1は既に1991年に鬼籍に入り、最後には反ユダヤ主義陰謀論者になった太田竜は5月に亡くなった*2。まあ、面白い人がまた1人減ったということだ。
あらゆる犯罪は革命的である (1972年)

あらゆる犯罪は革命的である (1972年)

See also http://d.hatena.ne.jp/gotanda6/20090709/hiraoka