「臓器移植法改正問題」(メモ)

承前*1

『読売』の記事;


10宗教団体、臓器移植法改正でA案に反対

 参院で審議中の臓器移植法改正案をめぐり、仏教やキリスト教などの10宗教団体は8日、脳死を「人の死」とすることを前提とするA案に反対する見解を発表した。


 見解を出したのは、浄土宗や日蓮宗などの各仏教宗派や、日本宗教連盟日本キリスト教協議会立正佼成会、大本など。いずれも、A案反対の理由に、〈1〉脳死を人の死とする社会的合意が十分得られていない〈2〉家族の同意だけで提供できるため、提供者本人の意思が必ずしも反映されない――などを挙げている。

 一方、A案を支持する移植関連の3学会6研究会と臓器移植患者団体連絡会は、既に今国会の採択を求める声明を発表している。

(2009年7月8日19時16分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090708-OYT1T00785.htm

このうち、「日本宗教連盟*2の「臓器移植法改正案の参議院審議に対する意見書」はhttp://www.jaoro.or.jp/activity/state_zouki_210701.html また、4月の「臓器移植法改正問題に対する意見書」*3、6月の「臓器移植法改正問題に対する重ねての意見」*4もマークしておく。「日本宗教連盟」について;

財団法人日本宗教連盟(略称:「日宗連」)は、わが国において宗教団体相互の連絡、宗教文化の興隆、さらに世界平和への貢献を目的とし、昭和21年6月2日に結成されました。

本連盟の寄付行為は第4条(目的)で、「この法人は、教派神道連合会、財団法人全日本仏教会日本キリスト教連合会神社本庁、財団法人新日本宗教団体連合会(以下「協賛者」という。)及びその他の団体との親密な提携によって、日本国憲法が規定する信教の自由と政教分離の精神のもとに、宗教文化の振興を図り、道義に基づく文化日本の建設に寄与し、もって、世界平和の確立に貢献することを目的とする。」と定めています。
http://www.jaoro.or.jp/index.html


http://d.hatena.ne.jp/kanjinai/20090708/1247014793
http://d.hatena.ne.jp/font-da/20090708/1247017300


7月7日の「参議院厚生労働委員会」での森岡正博氏の発言。興味深かったのは「長期脳死」の問題。それから、「本人の意思表示の原則」における「迷う自由」というコンセプト。A案においては、「迷う自由、悩む自由というものが守られません」。