『越南当代藝術掠影』 - Living, Loving, Thinking, Again

常徳路の「藝法画廊（ifa gallery）」*1に『越南当代藝術掠影（A Snapshot of Contemporary Vietnamese Art）』*2を観に行く。Marie Terrieuxのキューレーションによるもので、参加しているアーティストはNguyen Minh Phuoc、Nguyen Quang Huy、Nguyen Anh Tuan、Le Huy Hoang、Pham Ngoc Duong、Hoang Duang Cam、Richard Streitmatter-Tranの７名。この人たちの表現手段は、油絵、写真、ヴィデオ、彫刻、インスタレーションなど。
特に興味深かったのは、Nguyễn Minh Phước*3の、現代ヴェトナムの新聞の切り抜きとヴェトナムの伝統的文様とを重ね合わせたインスタレーション、”Unhappy Dragon”*4。伝統と現代というか聖と俗というか。また、Pham Ngoc Duong*5の彫刻作品”Golden Family*6の迫力は凄い。一方では、現代社会における身体への抑圧ということをベタに考えさせるが、それと同時に亜細亜の伝統的なレリーフをも連想させる。写真作品を出展しているHoàng Dương Cầmは、昨年上海で開催されたヴェトナムとカンボディアの展覧会『在野策略』*7。
キューレーターのMarie Terrieuxは「現代ヴェトナム絵画」に関する論文で修士号を得ており、いわばヴェトナム美術の専門家といえる。