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承前*1


t-hirosaka 2009/01/25 16:15
こんにちは。塚本青史氏の小説は読んだことがないのですが、面白いですか?
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090120/1232419149#c1232867703
塚本さんの小説で読んでいるのは1冊だけですが、『張騫』*2に関しては取り敢えず面白かったです。ただ、著者が塚本邦雄の息子だということは意識しない方がいいかも。さて、歴史小説の文体というのは意外と難しく、特に中国物の場合、どうしても漢文的なタイトで減り張りの利いた文体を期待してしまうのだが、日本における中国物の歴史小説の代表的な作家といわれる宮城谷昌光氏も一回読んだけれど、どうもその文体が緩い感じがして、好きになれなかった*3
張騫 (講談社文庫)

張騫 (講談社文庫)

さて、最近山岡荘八徳川家康』の中国語訳が刊行されているのだが、何故今になって山岡荘八徳川家康』なのか。この『徳川家康』、親戚のおじさんがいちばん最初といちばん最後だけ買って、私もその家に遊びに行ったときに、その2冊だけ読んだ。
徳川家康(1) 出世乱離の巻 (山岡荘八歴史文庫)

徳川家康(1) 出世乱離の巻 (山岡荘八歴史文庫)

徳川家康(26) 立命往生の巻 (山岡荘八歴史文庫)

徳川家康(26) 立命往生の巻 (山岡荘八歴史文庫)

また、http://d.hatena.ne.jp/chabbu/20090118/1232270901にて、南條竹則『満漢全席』が酷評されている。この本、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070315/1173929694でちょこっと言及したりとかしているのだが、最初に読んだ『酒仙』があまりにばかばかしくて面白かったので、期待したのだが、ちょっと拍子抜けしたという記憶はある。
満漢全席 中華料理小説 (集英社文庫)

満漢全席 中華料理小説 (集英社文庫)

酒仙 (新潮文庫)

酒仙 (新潮文庫)

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090120/1232419149

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080602/1212418220

*3:新潮社のPR雑誌『波』に連載されていた三河松平氏を巡るエッセイは面白かった。