北朝鮮観光

承前*1

周晶璐、陶寧寧「外媒称朝鮮重建寧辺核設施」『東方早報』2008年9月4日


上の記事は一応北朝鮮の核施設についてなのだが、その後半では北朝鮮の観光事業が言及されている。
今年は北朝鮮の建国60周年であり、そのため様々なイヴェントが行われているのだが、さらに北京オリンピックの影響で北朝鮮への観光客が増えているという。北京に行ったついでに北朝鮮にも寄ってみる。それに対応して、北朝鮮側もヴィザ発給期間の短縮や旅行費用の値下げといった措置を採っている。北京発平壌行きの飛行機の9月分の予約状況を見ると、外国人の予約が通常の70〜80%増えているという。
中国からの中国人向け北朝鮮ツアーは、例えば平壌、開城、妙香山の4泊、板門店軍事境界線見学、朝鮮戦争の時の中国志願軍記念塔参拝、『アリラン』鑑賞を含んで(但し個人活動は禁止)、約2200元であるという。

ところで、「この言説はルンペン・プロレタリアートを忌み嫌ったマルクスの知的子孫たち、つまり正統的左翼の言説に案外と近い」と書いた*2。方曉「朝鮮:女間諜案純属韓方捏造」(『東方早報』2008年9月4日)は、北朝鮮の「女間諜」が色仕掛けで韓国軍関係者を籠絡したというのは韓国側の捏造だとする北朝鮮側の「談話」についての記事だが、その記事に曰く、「談話中還説其継父在朝鮮時没有固定職業、輾轉数十個工作岡位、淪落為無業游民、最後背奔了祖国和人民」。