弱者の言説

http://d.hatena.ne.jp/kajuntk/20080902/1220341668


http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080901/1220283004で言及したhttp://d.hatena.ne.jp/chnpk/20080831/1220163097よりも逝っちゃっているという感じ。「ガス室」かよ。真面目な左翼さんなら、ネオリベのあからさまな本音云々とか批判するのかも知れない*1。勿論、アレントが『全体主義の起源』第2部で「帝国主義」の時代を「モブ」大活躍の時代として、「モブ」は実はブルジョワジーの本音を体現していたと論じていたのと類比的にそういうことはできるだろう。ただ、興味深いのは「ホームレス」その他の「弱者」を罵倒する当人が実は弱者であることをパフォーマティヴに示していることだ。弱者は「否定によってのみ生き長らえることができる存在の謂」*2である。それに対して、強者を特徴づけるのはラディカルな鷹揚さであろう*3。その意味なら、安酒を呷って寝転がっているそこら辺のホームレスの方がこの人よりも強者であるのはたしかであろう。ブクマに出ていた、


junmk2秋葉原事件の加藤と非常に近しいニオイを感じる。自己肯定できてない人間ほど他人に厳しい。ルサンチマンのターゲットになるのがイデオロギーであれ、弱者であれ。もっと言えば加藤を叩く人間と同じ腐臭。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/kajuntk/20080902/1220341668
という意見は興味深い。
The Origins of Totalitarianism (Harvest Book, Hb244)

The Origins of Totalitarianism (Harvest Book, Hb244)

因みに、この言説はルンペン・プロレタリアートを忌み嫌ったマルクスの知的子孫たち、つまり正統的左翼の言説に案外と近い。