http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080805/1217902900でも言及したが、
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080803/p1
少し以前に、アレントを参照して、「マルクスは〈見えざる手〉というアダム・スミスら古典派経済学の仮定をベタに信じてしまったのだ(『人間の条件』、pp.43-44)」*1と書いたことを思い出した。俗流的な社会主義者は、腐敗堕落した資本主義では〈見えざる手〉は機能しないが、邪魔者であるブルジョアが消え去った理想社会では機能する筈だと信じているわけだろう。それと同様に、邪魔者としての〈抵抗勢力〉だとか何とかが消え去れば〈見えざる手〉が機能する筈だと信じているということだろう。〈見えざる手〉なんていうのはないの。
- 作者: Hannah Arendt
- 出版社/メーカー: University of Chicago Press
- 発売日: 1998/12/01
- メディア: ペーパーバック
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