土本典昭


水俣」記録し続けた映画監督、土本典昭さん死去


 水俣病をテーマにしたドキュメンタリー映画で知られる映画監督の土本(つちもと)典昭(のりあき)さんが24日午前2時47分、肺がんのため亡くなった。79歳だった。


 葬儀は近親者のみで行い、後日、お別れの会を開く予定。連絡先は東京都中野区中野5の24の16中野第二コーポ210号「シグロ」。喪主は妻、基子(もとこ)さん。

 岐阜県出身。1956年岩波映画製作所入り。翌年フリーになり、63年に「ある機関助士」で監督デビュー。

 「ドキュメント 路上」「パルチザン前史」などを経て、71年、現地に長期ロケした「水俣――患者さんとその世界」を完成。同作を含む17本の連作で水俣病患者たちの苦闘と公害の実態を記録し続けた。

 2004年に発表した「みなまた日記――甦える魂を訪ねて」が遺作となった。

 テレビ作品に「年輪の秘密」シリーズ、著書に「映画は生きものの仕事である」など。2007年には土本さんの映画作りをめぐる藤原敏史監督のドキュメンタリー映画「映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事」が公開された。
(2008年6月24日19時24分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080624-OYT1T00532.htm

See also http://www2.ocn.ne.jp/~tutimoto/sub2.htm