年末年始(メモ)

上海では昨年12月に地下鉄の新路線が一挙に開通したが、大晦日は4号線の新開通部分に乗って、「南浦大橋」駅で降りる。ここは、生地の市場である「外灘軽紡面料市場」の近くであるが、大晦日ということで市場は閉まっている。そこから、時にはガキが爆竹を投げるのをかわしながら、小雪がちらつく中を豫園まで歩く。豫園の南翔饅頭店で小籠包と麦酒。隣のテーブルは韓国人の家族。妻が何で他人の喧嘩を聞かなければならないのかといったので、朝鮮語というのは外人が聞くとそもそも怒っているように聞こえるんじゃないかという。北朝鮮のニュースのアナウンサーみたいに。タクシーで家に帰り、酒を飲み、餃子を食べながら、CCTVの『春節晩会』を視る。如何にも〈中華人民共和国〉といった趣の歌が多いのだが、S.H.E.*1周杰倫Jay CHOU)も出ている*2
元旦は午後から龍華寺で初詣をし、それからバスと地下鉄を乗り継いで、港匯広場に行き、周星馳の『長江7号(CJ7)』を観る。父親(周星馳)は破れ屋に住むしがない建築労働者だが、息子を金持ちの子女が通う小学校(中国で謂うところの貴族学校)に入れるが、息子はそこで〈貧乏〉故にいじめられるという中国的格差社会の背景がわからなければ理解し難いのかも知れない。勿論、そもそもの元ネタは、『ET』とか『コクーン*3なのだろうけど、ドラえもんや『瘋狂的石頭(Crazy Stone)』*4からの映画的引用もあり。さらに家に帰ってから、DVDで徐克の『刀馬旦(Peking Opera Blues)』を観る。

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次の日は、新開通の地下鉄8号線に乗って、「南興公園」という駅で降りるが、周囲には何もなく、タクシーで〈第二の徐家匯〉と噂の「五角場」へ行ってみるが、トイレに行く以外のことはせず、またタクシーを拾って、福州路の逸夫舞台で越劇『西廂記』を観る。とはいっても、私は前半殆ど居眠りしていたが。
次の次の日は財神様が降臨される日*5。なので、花火&爆竹は年明けよりも凄い。突然、妻が今夜は餃子を食べなければならないと言い出す。餃子は既に大晦日に食べてしまった。崎陽軒の焼売があったので、それで代用することにする。今年何かよくないことがあったら、ちゃんと餃子を食べなかったからだということにする。