君の名は

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070918/1190142765に対するブックマークのコメントで、「戦前にも人気ラジオドラマが始まると銭湯がガラガラになったという話は聞いたが」というのをいただいた*1。それは『君の名は』で、戦後のものですね。「はこだて市史編さん室」曰く、


 「君の名は とたずねし ひとあり その人の名も知らず…」NHKラジオ連続放送劇、「君の名は」の原作者・菊田一夫が作詩、古関裕而作曲、織井茂子が歌う主題歌がスピーカーから流れてくる。ラジオ前の多くの主婦らを魅了した瞬間だった。「冬のソナタ」にも似ている。

 昭和二七(一九五二)年から二年間放送された。

 戦前は「愛染かつら」、戦後は菊田一夫の「君の名は」に代表されるメロドラマだ。

 第二次世界大戦も終わりに近い頃、東京銀座数寄屋橋の上で、後宮春樹と氏家真知子は初めて知り合う。折からの空襲警報に、二人は名前も告げず、一年後の再会を約束して別れた。

 やがて、終戦となり、約束の日に真知子が現れず、やっと逢えた時にはヒロインは既に人妻だった、など「すれ違い」のドラマ。

 ラジオの放送が始まると銭湯の女風呂がガラ空きになる、という伝説を生んだ。

 このラジオ放送劇が大評判になり、松竹は昭和二八(一九五三)年映画化、三部作となった。

 出演者は佐田啓二岸恵子淡島千景月丘夢路、川喜田雄二、小林トシ子、野添ひとみ、笠知衆、北原三枝大坂志郎三橋達也などで監督は大庭秀雄だった。
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/hensan/tayori/tayori/no06_02_02.htm

また、http://www001.upp.so-net.ne.jp/fukushi/year/1952.htmlによると、放送は1952年4月10日から1954年4月8日まで。因みに、1952年の流行語として、「エッチ」がある。曰く、「変態者の頭文字で、いやらしい男のこと。まず女子学生達に使われ始め、小説「白い魔魚」で取り上げられたのをきっかけに一般人の間でも流行語となった」。また、「風太郎(プータロー)」も