「西山」から「金庭」へ

 王海平「蘇州古鎮西山低調更名“金庭”」『東方早報』2007年6月28日


蘇州市呉中区の西山鎮は「金庭鎮」に改名した。しかし、それは大々的に行われたのではなかった。事前の調査によると、改名反対の人が過半数を超えていたから。
華康・蘇州市呉中区民政局長によると、改名の理由として、先ず「西山」という地名が「当地経済発展」に悪影響を及ぼしているからだという。すなわち、「西山」は「日落西山」という「不討光彩的含義」があり、さらに蘇州方言では「西」は「死」と発音が類似している。また、「西山」というのはありふれた地名でもあり、北京、昆明、桂平(廣西)*1、大原にもある。江蘇省政府が改名を承認したのは5月30日。新しい地名の「金庭」は「金色的庭院或金色的大家庭」という意味があるとされるが、その由緒・由来についての言及は記事にはない。また、どの国でも地名改正は印章屋や印刷屋に儲けをもたらすが、この方面での「経済効果」は100万元に上るという説もあり。

*1:太平天国軍が最初に決起した場所として知られる。