日本文化はけっこう頑張っている

http://d.hatena.ne.jp/sean97/20061129/p1経由で知る。


 内田樹「中国の迫力」http://blog.tatsuru.com/2006/11/29_1116.phpに曰く、


日本政府は日本文化や日本の国際関係論的立場について海外の方々に理解していだくことにははあまり(ぜんぜん)熱意がないようである。
だが、海外の若い世代への教育投資はきわめてコスト・パフォーマンスのよい「国防」戦略なのである。
ジェット機一機、イージス艦一隻を買う金があれば、アジアの全域に「日本語日本文化を学ぶ機関」を設立することは可能である。
そこで育った日本語を読み、日本文化に親しみ、日本に知己を持つ人々の世代が将来の外交関係にどれほどのメリットをもたらすか、そういう計算に日本の政治家たちも官僚もまるで興味がないようである。
この点ではイギリス、フランス、ドイツといったかつての帝国主義国家の植民地経営の「狡猾さ」には歯が立たない。
また、それに対して、sean97さん、「まあ文化なんて広げようと思って広げられるものではなし。無理して普及しなくてもいいんじゃないですかね」。
上海にいると、たしかにヨーロッパ諸国の文化事業へのオフィシャルなプッシュは目立っていますね。仏蘭西に至っては、今度ポンピドゥー・センターの分館まで上海に作ってしまうわけですから。ただ、オフィシャルなプッシュが目立たない割には、日本文化は頑張っていると思う。日本のサイトなどを見なくても、基本的な藝能情報は地元の新聞を眺めているだけでわかるし、代官山とか青山界隈のお洒落な店の情報も地元の雑誌だけで基本的にはチェックできる。TVドラマは数か月遅れで(著作権上は問題大いにありだけれど)見ることはできる。