M50@『ジャピオン』

上海で発行されている日本語情報紙『閲読上海ジャピオン』(10月27日号)が莫干山路にある「M50創意園」*1の特集記事を組んでいる。「商業主義」化に対する批判が既に内部から出ていることを伝えるなど、興味深い。また、


M50に足を踏み入れると、奇妙でいびつな感触を覚える。計画されたスマートな通りの向こうに現れる、廃屋と見まごう古アパート。現代ギャラリーの隣で人を迎える、洞窟のような伝統芸術画廊。ぴかぴかのオブジェの隣に、無造作に積み上げられた建築資材――。それはまるで旧市街と新興住宅が混在する蘇州河一帯の景色を凝縮したかのようだ。
という記述は言い得て妙。ただ、これに無造作に干されている洗濯した下着を加えるべきだろうが。
因みに『朝日』では莫邦富氏がやはりM50に触れている*2
M50は上の記事で、「今この瞬間にも新たなギャラリーが生まれ、そこで様々なアーティスト達が新たな作品を作っている」という状態なので、最低1か月に1度は生きたくなる。9月に行った時には、メイン(?)としてはRichard Hamiltonの個展をやっていたのだが、私にとって何よりも嬉しかったことは、内藤忠行氏の『Blue Lotus』*3を観ることができたということ、それからほんの数点ではあるが、草間彌生さんの作品を観ることができたということである*4