ピアスのことなど

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060929/1159532653で「「ピアス」に関しては、ある程度の年齢になったらピアスをするのが当然のこととして期待される伯剌西爾文化で育った〈日系伯剌西爾人〉の少女と日本の学校文化との間でコンフリクトが起こっているという話を以前聞いたことがあるのだが、詳しく思い出せない」と書いたのだが、terazzoさんからご教示いただきました*1


http://homepage1.nifty.com/brasil/newpage145.htm

http://abu41258.blog15.fc2.com/blog-entry-83.html


「ブラジルの女性にとって、ピアスは生まれてすぐ母親につけてもらう「お守
り」だ」ということで、それは伯剌西爾に限らずほかの南米社会でも拡がっているらしいということ。
また、『読売』の記事は、Yahooではなくて読売本家のサイトに載った記事だと、さらに詳しく、「元検事で弁護士でもある小泉理事長」のコメントも含まれている;


学生の茶髪とピアス、やめれば現金1万・続ければ懲戒

 秋田市の学校法人「秋田経済法科大」(小泉健理事長)が10月、同大と、系列の秋田栄養短大に、茶髪とピアスを禁止する規則を設ける。


 従わない場合には「懲戒」もあるが、指導に応じて改めた学生には褒賞金1万円が付いた学長賞を贈る“アメとムチ”を用意。文部科学省学生支援課も「聞いたことがない事例」と言う。

 新たに制定された「学生の頭髪・装身具に関する要綱」では、男女とも、頭髪について「周囲に不快感を与える特異な髪形、染色、脱色は禁止」、装身具も「華美を避け、品位を保ち、ピアスは禁止」と明記した。該当する学生には、新設された教育指導室担当の教官らが指導。どうしても指導を受け入れない学生には、教授会に諮ったうえで注意処分などの「懲戒」もあり得るとする規定も盛り込んだ。

 大学、短大合わせて学生約1800人が在籍しているが、対象となる学生は50人以上とみられ、褒賞金は総額100万円を用意する。

 元検事で弁護士でもある小泉理事長は、「ニートやフリーターなどの問題は、学生のモラルやマナーの低下も一因ではないか。学生の服装や頭髪の乱れは、大学や本人の評価にもつながる」が持論。秋田県内の高校などには、この取り組みを記載したパンフレットを配布して教員や保護者にアピール、志願者の確保にも生かしたい考え。

 学生からは早速、「なぜそこまでする必要があるのか」という反発が寄せられているという。
(2006年9月29日14時35分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060929i107.htm?from=main1

「志願者の確保にも生かしたい考え」というのがミソか。「ニートやフリーターなどの問題」とも抱き合わせて、一挙に知名度アップを図ったわけか。今回の一件で大学の知名度が上がったことはたしかだ。大学に〈子どものしつけ〉を期待する親っていうのは多いのか。