日本領事館周辺

火曜は家の近くからバスに乗って、更新の申請をしていたパスポートを日本領事館に取りに行く。パスポートの受け取りは何故か16:00〜17:00で、かなり早く着いてしまったので、近くのWagasで休憩。Maria GALIKOWSKI Art and Politics in China 1949-1984, Hongkong, Chinese University Press, 1998.を読み始める。この本については追々言及していくとして、日本領事館の隣は韓国領事館、お向かいは伊太利領事館。同じ通りにシンガポール領事館もある。韓国と伊太利が殆ど無防備なのに対して、日本領事館は周りに幾人もの武装警察が貼り付いており、また領事館を囲む歩道は阻止線が張られて、歩けない。この厳戒振りは米国領事館以上かも知れない。米国領事館は仏蘭西領事館とイラン領事館に隣り合わせているのだが、後者2つと較べると警備の厳重さが目立つ。新開地である虹橋の日本領事館、仏蘭西租界の直中の米国領事館。しかし、上海に数多ある外国領事館の中でいちばんロケーションがいいのは泰王国かも知れない。何といっても、外灘だからだ。
パスポートは、中国の李肇星外交部長の記者会見が放映されている待合室で10分くらい待って、受け取ることができた。5年有効のパスポート更新で769元。何故こんな半端な値段なのかはわからない。とにかく日本領事館の中国人職員はみなフレンドリーである。
帰りに、バス停近くの雑誌スタンドで、Rolling Stoneの中国版が出ているのに気づいて、取り敢えず買ってしまう。表紙は崔健。おまけとして黒いキャップつき。

ところで、陳箴の作品を観に上海美術館へ行ったのは土曜日。上海美術館の2階に新しいカフェがオープンしていた。K Art Café。今回は店内を通り過ぎただけで、飲み食いはしなかったが、広告によるとサンドウィッチがウリらしい。現在店内に展示されている劉鋼という人の諸作品はなかなかいける。〈漢字〉というものに対するアンビヴァレントな拘り。