「第二章」は……

南麻理江「ベッキーさん、巨人の片岡治大コーチと交際。事務所「暖かく見守っていただければ」」https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/25/bekky-san-and-kataok-san_a_23467770/


曰く、


タレントのベッキーさん(34)*1(と、プロ野球・巨人の片岡治大コーチ(35)が交際していることがわかったと6月26日、スポーツ報知が報じた。

同紙によれば、2人は2018年に入ってから共通の知人を通じて知り合った。10年来のベッキーさんファンだったという片岡コーチからの熱烈アピールが実り、5月から交際をスタートさせたという。

ベッキーさんの所属事務所は「報告受けています。暖かく見守って頂ければと思います」とコメントした。

See also


南麻理江「ベッキーは"第2章の人生"を歩んでいる。「私は、小さなプライドやこだわりを捨てた」」https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/20/becky-interview_a_23439105/
南麻理江「ベッキーが、新宿でアート展に挑戦。個展「空へと」に込めた思い」https://www.huffingtonpost.jp/2018/06/22/bekky-newoman_a_23465347/

4人刺されて

「最新! 上海世外小学回応学生被砍事件」http://edu.sina.com.cn/ischool/2018-06-28/doc-iheqpwqy4092066.shtml
「滬警方通報小学生被砍事件:嫌犯生活無着報復社会」https://mini.eastday.com/a/180628140357133.html


北京時間6月28日午前11時30分頃、上海市徐匯区の私立学校「上海市世界外国語小学」*1の校門近くで、包丁を持った男が同校の男子生徒3名と大人の女性1名を刺した。そのうち、2名の生徒は死亡した。また、刺された女性は刺された3名の生徒のうちの誰かの母親だと言われている。容疑者は群衆及び警察によって取り押さえられたが、警察(公安局)によると、彼は黄某、29歳、無職で、「社会に報復する」ためにやったと自供しているという。彼は6月初めに上海に出てきたが、まだ仕事が見つかっていなかった。
中英のバイリンガル教育を行う「世外小学」は上海の小学校の中でも最難関校のひとつで、息子の幼稚園の先輩も何人か通っていて、息子の同学年でもやはり何人かお受験を希望していたのだった。
See also


Mandy Zuo “Two children stabbed to death outside Shanghai primary school” https://sg.news.yahoo.com/two-children-stabbed-death-outside-053740780.html
Elaine McCahill “Shanghai school stabbing: Knife-wielding man brutally murders two children in random attack outside primary school” https://www.mirror.co.uk/news/world-news/shanghai-school-stabbing-knife-wielding-12811400
Manya Koetse “Fatal Stabbings at Shanghai World Foreign Language Primary School” https://www.whatsonweibo.com/fatal-stabbings-at-shanghai-world-foreign-language-primary-school/

或いは「ギャル」の意味とか

http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180615/1529024639に対して、


nessko*1 2018/06/16 21:26

私は森田童子というのは名前とあの顔写真しかしらなくて、それもその写真がモノクロで背景も暗くて、カーリーヘアが顔に被さってて黒メガネをかけていて、森田童子は男性だと思い込んでいました。今回の訃報ではじめて女性だったのだと気がついた次第です。男だと思い込んでいたせいで、歌を聞いたことがあってもそれが森田童子だと気がついていなかった可能性がある。
そして、1993年ですか、自分はあまりテレビを見なくなっていた時期と重なるのでこのころのテレビドラマは全然知らないのですね。
私にとってはあの写真の印象は、1960年代末から70年代はじめにかけての、フォークとかのイメージ、自分はリアルタイムでは体験しなかったちょっと上の年代の人たちの流行みたいなものを想像させられます。
なので、90年代前半を思い出す人もいるのだ、というのは新鮮な発見でした。
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180615/1529024639#c1529151968

さて、1970年代に、森田日記というボーイッシュな女性が活動していて、同じ「森田」ということで、この2人を混同したことがなかったわけではありません(笑)。さて、1980年代というと、〈ボディコン〉の時代ということがよく言われますが、少なくとも〈バブル〉に入る以前の文化では、寧ろ中性的な女性のイメージが前面化していたんじゃないですか。刈り上げのテクノ・カットもそうだといえないこともないですけど、もっと具体的に言えば、『時をかける少女』の原田知世*2や『風の谷のナウシカ』。まあ、これらと「森田童子」とは多分関係ないでしょう。そういえば、「ギャル」という言葉は、1990年代以降になると、「コギャル」というか、渋谷109とかガングロといったイメージに固まっていってしまうのですが、最初は全然違うニュアンスを有していた。1970年代の後半に『ギャルズ・ライフ』という雑誌が創刊されるのですが、私の記憶だと、渋谷陽一がその創刊にコメントを寄せていて、自分のことを「僕」と呼ぶような女の子こそ「ギャル」と呼ばれるに相応しいみたいなことを言っていました。たしか1980年だったと思いますが、ロバート・フリップがThe Rochesという女性のフォーク・トリオのデビュー・アルバムをプロデュースするのですが、その日本でのタイトルが(たしか)『アーバン・ギャルズ』。これは、紐育のアーティスティックな世界にいる(21世紀的な表現を使えば)〈意識高い系〉の若い女性というようなニュアンス。そういうイメージは長くは続かず、その1年か2年後に上野千鶴子『セクシィ・ギャルの大研究』*3が上梓された頃には、「ギャル」=ヘテロセクシュアルの男性の(特に)自慰的性の対象というニュアンスが支配的になり、森田童子にしても、その後の原田知世にしてもナウシカにしても、「ギャル」の対極というか反「ギャル」的な存在ということになっていきます。
時をかける少女 [DVD]

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風の谷のナウシカ [DVD]

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Roches

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森田童子から感じるのは1970年代のATG映画の雰囲気。まあ、それは私がその歌を日本映画専門の映画館でよく聴いていたからにすぎないかも知れないですけど*4。「1960年代末から70年代はじめにかけての、フォークとかのイメージ」ということですけど、山崎ハコさん*5もそうですけど、森田童子という人は、ムーヴメントとしての「フォーク」が終焉した後にデビューした人だということは重要だと思います。1975年頃は、南こうせつさだまさしがメジャー化した時期でもありますが、(ファンの人には殴られるかも知れませんが)それらは〈ハイカラ演歌〉でしかなかった。
さて、こんな記事もありますね;


森朋之*6「過去の名曲を“再利用”する背景は? 制作担当者が明かすCMソングの変化」https://www.oricon.co.jp/special/51279/

糾へる縄の如し?

承前*1


Shamoon Hafez “World Cup 2018: Japan reach last 16 despite 1-0 defeated by Poland” https://www.bbc.com/sport/football/44439270
「サッカーW杯 日本が2大会ぶり決勝トーナメントへ」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180629/k10011499751000.html

『「捨てる!」技術』の著者

朝日新聞』の記事;


辰巳渚さん、交通事故で死去 「『捨てる!』技術」著者
2018年6月27日22時59分


 ベストセラー「『捨てる!』技術」などの著書で知られる文筆家の辰巳渚(たつみなぎさ)さんが26日、長野県軽井沢町で起きた交通事故で死去したことがわかった。52歳だった。軽井沢署によると、26日午前9時ごろ、軽井沢町内の国道146号で、辰巳さんの大型バイクと軽乗用車が正面衝突。辰巳さんは搬送先の病院で約5時間後に亡くなった。夫とツーリング中だったという。

 辰巳さんは出版社勤務などを経てフリーライターに。2000年に出版された「『捨てる!』技術」(宝島社新書)はモノを持ち続ける生活のあり方を見直すことを提言し、100万部を超えるベストセラーになった。暮らしや働き方について考える「家事塾」を主宰し、生活哲学学会の代表理事も務めた。

 お別れの会が7月1日午後1時30分から東京都台東区西浅草3の17の1の浅草ビューホテルで開かれる。
https://www.asahi.com/articles/ASL6W76XZL6WUCVL033.html

この記事で、「捨てる」には吃驚マークが付くんだということを初めて知った。手に取ってみるということはなかったが、(当時は「!」を認識していなかった)この本が書店に平積みにされていた光景はかなり鮮明に憶えている。2000年だったのか。
ところで、「断捨離」*1との思想史的な関係は?

波紋たち

承前*1

Hagex殺しの波紋。


BLOGOS編集部「「Hagex」こと岡本顕一郎氏の刺殺事件が起きた旧大名小学校とは」http://blogos.com/article/306956/


これは事件の波紋ではなく、事件が起こったトポスについて。


キャリコネ編集部「Hagexさん刺殺事件で「はてな」がコメント「捜査が進み、事実が明らかになること待ちたい」」https://news.careerconnection.jp/?p=55763


はてな」の反応。


キャリコネ編集部「Hagexさん勤務先社長がコメント発表「弊社創業時からのメンバー。失ったことは痛恨の極み」」https://news.careerconnection.jp/?p=55773


https://sproutgroup.co.jp/


okei「勝間和代、Hagexさん刺殺事件でブロガー魂語る「殺されるリスクがあるからといって止める人はいない」」https://news.careerconnection.jp/?p=55803


勝間和代さん*2の反応。
それよりも、苫米地英人*3のパラノっぷりが凄いと思った;


脳科学者の苫米地英人さんは、ネットの世界では10万人単位のファンをもつ人がたくさんいるが、いつもネットにいるため、物理的な空間での危機意識が薄いことを指摘。場所を公開してイベントをやるときは、ひとりでトイレにいかない、セキュリティーを雇うなど、「10万人ファンがいれば変な人は必ずいるので、絶対に物理的なリスクマネジメントを考える必要がある」などと提言した。

慎重に耳を傾けていた勝間さんだったが、「難しいなあ…」とつぶやく。苫米地さんの言うようなセキュリティー対策をするのは、かなり抵抗がある様子だ。


「ネットの世界って信頼関係でできあがってるんで、そこまでしちゃうとゆるいネットの自由がなくなってしまうんですよ」
「でもブログやる人っていうのは、全体的にそういうことをやるのが嫌いな人なんです。人に管理してもらうとかリスクを避けるとか」
と主張し、「そんなこと言ったら私10回くらい殺されてますよ」とまで言っている。苫米地さんは、「だからラッキーなんですよ」と応じていた。あまりにも身勝手な今回の犯行は、ブロガーたちの自己表現が歪められかねない事件だったと言える。

キャリコネ編集部「Hagexさん刺殺でネット界隈に動揺広がる はあちゅう「嫌な人って思ってたし、本人に会ったこと無いけど、死ぬのは悲しい」」https://news.careerconnection.jp/?p=55727


Hagexの被害者(笑)のひとりだった、はあちゅう*4の反応。


最後の記事があまり悪く書かれていないせいで、私は昨日なんだか悲しくて寝れなかった。もっと悪く書いてくれてたらよかったのに。

嫌な人、って思ってたし、私は本人に会ったこと無いけど、死ぬのは悲しい。
…この話題は、以上です。


はあちゅう(こっちはサブアカ) (@bot_hachu) 2018年6月24日
https://twitter.com/bot_hachu/status/1011017418565562369


ハゲ子、ほんとバカだよな…。知らない人だけど。イベント来たんなら、hagexですってこっそり教えてくれたらよかったのに。どんな人だったんだよ。人となりを知りたかった。知らないし、喋ったことないから何も言えないわ。悲しい。


はあちゅう(こっちはサブアカ) (@bot_hachu) 2018年6月24日
https://twitter.com/bot_hachu/status/1011019736866406400

また、イケダハヤト氏*5の反応。イケダ氏は、


「ブロガー刺殺事件は、はてな社にも対策を求めるべき。」http://blogos.com/article/307093/


というエントリーも書いている。


キャリコネ編集部「Hagexさん刺殺、中川淳一郎氏が容疑者の動機分析 「はてなという居場所を奪われると恐れ、復讐を考えたのでは」」https://news.careerconnection.jp/?p=55801


中川淳一郎*6のコメント。加藤智大*7と比較している;


加藤死刑囚は、2ちゃんねるのスレッドで馬鹿にされたことをきっかけに無差別殺人に至ったと言われている。Hagexさんを殺害した無職の容疑者も「ネット漬けになっていたのだと思う」と分析する。

「大事な居場所である『はてな』でボコボコに通報されまくり、運営さえも自分に牙を向いたと思ってしまったのではないでしょうか。容疑者は自分の2、3つ下でほぼ同世代。僕らの世代は子どもの数が多くて競争が激しく、正社員になれない人もいる中でやっと見つけた居場所が『はてな』だった。それを奪われるのが怖くなり、奪った連中に復讐しようと考えたのではないでしょうか」
事件当日、はてな匿名ダイアリーには犯行声明文のようなものが投稿されていた。そこには、はてな本社を襲撃に行く計画だったと記されている。

「普通は、運営会社に乗り込むという発想にはならないと思うんですよ。これは同社がユーザーを大事にし、ユーザーとの意見交換なども昔からやっている会社だったから生まれた発想だと思います。襲撃してやるという思いもあったかもしれませんが、運営に、自分の思い通りのサービスにするよう改善しろと伝えたかったのでしょう。普通の会社ならそんなことは通用しませんが、同社は『やってくれるんじゃないか』と期待を抱かせる会社です。ただ、その大らかさは今後、改めたほうが良いと個人的には思います」
事件を巡っては、同社が荒らしユーザーのアカウント停止以外にも措置を講じていれば、未然に防げたという意見も広まっている。こうした意見が出るのもまた、同社の企業風土に依るものと中川さんは分析する。

「『はてな』は基本的に、ネットユーザーを信じている会社です。一人一人のユーザーを大切にし、『ユーザーは善である』というのが基本姿勢。同社ならではの性善説が『複数アカウント取り放題』を招いたと見ています」

「「本当の引き金は6月10日の"増田"ではないか」Hagexさん殺害事件、親交のあったおおつねまさふみ氏に聞く」https://abematimes.com/posts/4440615


おおつねまさふみ速水健朗*8、原田曜平*9。どうでもいいけれど、原田氏ってこんな顔しているのか!


播磨谷拓巳*10、朽木誠一郎*11「Hagexさん刺殺に仲間たちが語る「バカにされていたネットの面白さ伝えた同志」」https://www.buzzfeed.com/jp/takumiharimaya/hagex-san

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180625/1529903271 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180626/1529977139

*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090826/1251222832 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101218/1292647576 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110205/1296875307 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130219/1361281297 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141002/1412179923 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180529/1527555980

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100106/1262774038

*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150424/1429891088 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171117/1510885925 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180312/1520823136

*5:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141114/1415939308 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160708/1467944818 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160728/1469680150

*6:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170109/1483898209

*7:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080610/1213032908 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080611/1213151660 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080612/1213243483 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080616/1213547154 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080619/1213852805 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080622/1214075188 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080710/1215616507 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080717/1216261185 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080718/1216347290 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090702/1246541132 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100511/1273555779 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140806/1407340386 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141025/1414208459 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150202/1422888540 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160719/1468887188 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160726/1469497803 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170323/1490237559 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170812/1502555282 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180607/1528343126

*8:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071210/1197307578 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080818/1219071132 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080901/1220239787 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081114/1226679921 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20081207/1228587655 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090702/1246567126 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100714/1279134581 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101106/1289015746 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120215/1329239755 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20130321/1363866985 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160330/1459358684

*9:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170228/1488253654

*10:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160901/1472706991 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170410/1491842390 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170429/1493426206 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170430/1493569788 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170809/1502289649 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170825/1503636968 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171009/1507563548 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171026/1509028010 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171030/1509328817 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171031/1509449109 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171104/1509724242 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171117/1510913405 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180209/1518134052 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180312/1520823136 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180322/1521729457 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180426/1524703129 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180517/1526568933 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180523/1527042148 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180527/1527395126

*11:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170531/1496208707 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170829/1504009108 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180217/1518868359 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180502/1525264751 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180624/1529802385

World Cup/World Foods

承前*1

徳重辰典*2「給食のおかげで子供がワールドカップに興味をもった話」https://www.buzzfeed.com/jp/tatsunoritokushige/worldcup-kyusyoku


曰く、


ある日、サッカーに興味のなかった娘(小学校低学年)が「ワールドカップあるんでしょ。見たい」と言ってきました。

驚いて話を聞くと、娘の学校の給食が「ワールドカップ応援献立」として開催国ロシアや日本の対戦国の料理を出していることがわかりました。


開催国のロシアからは「ボルシチ」「黒食パン」に「シールニキ」。初戦で対戦したコロンビアの料理は「アロン・コン・ポージュ」「アヒ・アコ」など。

小学生低学年の長女がサッカー興味なかったのに突然「ワールドカップ見たい」と言ってきたので、気になってたら粋な給食のおかげだった。ハメスだ、マネだと言ってもわからないけど、これだとワールドカップ、そして世界の国々に興味もてるから凄くいい。マフェ、コートレッド、食べてみたい(笑) https://t.co/kUjzQPejxH


12:15 AM - 21 Jun 2018
https://twitter.com/tatsunoritoku/status/1009590541158240258


素晴らしい取り組みですね。これぞ食育ですな。 https://t.co/Qlw7C58AcX


12:22 PM - 21 Jun 2018
https://twitter.com/HANS4802_JK1CK/status/1009773529418436608

たしかに。
また、「日韓」のときにも行われていたのね;

ちょうどW杯日韓共同開催の時に小学生で給食が世界の国々の料理でした。 謎の献立が出てクラスメイトが体調を崩して翌日休んだ記憶しかない。 https://t.co/IvPPJVTDvt


02:38 PM - 21 Jun 2018
https://twitter.com/Conica145/status/1009807765043228672


日韓W杯の時に中学でチュニジアの豆料理食べたのは今でもはっきり覚えてる https://t.co/VVP84bpYGm


01:32 PM - 21 Jun 2018
https://twitter.com/ppp_sk/status/1009791056945139712


同じだ! 日韓のときイタリア、ブラジル、韓国、ロシア料理食べたなー😋 WCの時期になるたびに思い出す💫 給料また食べたい😋 https://t.co/bkKsLfKJFO


12:53 PM - 21 Jun 2018
https://twitter.com/litle_leavs/status/1009781418325495809

語学攻め

黒木亮「初検証・これが小池百合子氏のアラビア語の実態だ そのカオスと稚拙さに思わず赤面した!」http://blogos.com/article/307372/


文藝春秋週刊文春』は最近小池百合子は実はカイロ大学を卒業していないんじゃないかという学歴詐称疑惑をプッシュしている。上掲の記事はその一環。


そこで氏がどの程度のアラビア語を話しているかを調べるため、原稿をあまり見ないで話している下記の3つの動画を選んで検証した。

 結論から言うと、小池氏のアラビア語は「ハチャメチャ」である。一緒に動画を見てもらったロンドン在住のエジプト人ジャーナリスト(1980年代にカイロ大学の英語科を卒業)の感想は「これはStreet Arabic。エジプトで生活したかもしれないが、大学で学んだ人のアラビア語では絶対にない。日本で6か月やった程度のレベル」。


説明の前提としてアラビア語には2種類あることを憶えておいて頂きたい。一つは正則アラビア語フスハー)という格調高く美しい万古不変の言葉で、アラビア語圏で普遍的に通じる。コーラン、政治家の演説、テレビのニュース番組などは正則アラビア語である。本、雑誌、手紙、大学の試験の答案など、アラビア語が文字で書かれる場合は、すべて正則アラビア語を用いる。したがってアラビア語圏の大学を卒業するためには、正則アラビア語の会話、読み書きに堪能でなくてはならない。

 もう一つのアラビア語は、人々が日常話している口語(アンミーヤ)で、アラビア語圏でも地域ごとに異なる。市場でおばちゃんがわめいたり、道で子どもたちがサッカーをしたり、家族や友人同士が世間話をするときなど、生活の幅広い場面で使われる。

黒木氏がいう「ハチャメチャ」さとは「フスハー」と「アンミーヤ」の混用のことを指す。
かつて、小池百合子のことを「与野党を問わず、アラビア語ができる日本で唯一の政治家」と書いたことがあるけれど*1、そうではないの? でも、カダフィアラファトにインタヴューしたことがあるんじゃないの?*2 それはどうなの? また、やはりカイロ大学に留学していた中田考氏は埃及で彼女に会ったり、アラビア語を聴いたりしたことはなかったのだった*3

Joseph "Joe" Jackson

Lisa Respers France “Joe Jackson, musical family patriarch, dead at 89” https://edition.cnn.com/2018/06/27/entertainment/joe-jackson-obit/index.html
As Told to Rachel Leah “Joseph Jackson, father of pop culture icons Michael and Janet, dead at 89” https://www.salon.com/2018/06/28/joseph-jackson-father-of-pop-culture-icons-michael-and-janet-dead-at-89/
Felix Contreras “Joe Jackson, Strict Manager And Father To Pop Royalty, Dead At 89” https://www.npr.org/2018/06/27/622585843/joe-jackson-strict-manager-and-father-to-pop-royalty-dead-at-89


ジャクソン5の父親にしてマネージャー、ジョセフ・ジャクソン*1が現地時間6月27日に、ラス・ヴェガスの病院にて息を引き取った。享年89歳。死因は明かされていないが、長く膵臓癌を患っていたという。NHKは「マイケル・ジャクソンさんの父 ジョセフ・ジャクソンさん死去」というタイトルで伝えている*2。マイケル*3だけでなく、兄弟全員が一流のミュージシャンなので、マイケル或いはジャネットだけでは何となく片手落ちという感じもするし、ただきょうだい全員書くと、子どもを(生まれて直ぐに死んだ子を含めて)10人作っているのでかなり煩雑であるので、ジャクソン5の父親というのがいちばん適切かなと思ったのだが、娘であるジャネットやラ・トーヤはジャクソン5であったことはないので、この表現もいまいち。
さて、ジョセフ・ジャクソンと子どもたちとの関係は献身的な愛情という側面と虐待という側面が絡み合っていたと言われる。
Stereo Williams “How Joe Jackson Made—and Broke—Michael Jackson”という記事*4から引用してみる;


His relationship with his children was that of a domineering dictator. He drove the work ethic of the young Jackson 5 with intense practices while also serving as their business advisor and manager. In the early days, that meant Joe landing them a deal with Motown—but also led to Joe having the prescience to fight to leave the label after things took a turn in 1975.

His hand in their careers was always obvious, but it was also clear that his children wanted desperately to feel some semblance of warmth, love or compassion from their father.

“I love my father but I don’t know him,” Michael Jackson told Oprah during his famous 1993 interview. Janet echoed Michael’s sentiments. She told Piers Morgan in 2011: “I think my father means well... and wants nothing but the best for his kids... but that is not necessarily the right way,” and “I wish our relationship was different, but I know that he loves me.”

レイシズムの影響か?

Joseph was of a generation that had its dignity regularly trampled by the daily systemic tyranny and cultural ignominy of racism. Gary wasn’t the Deep South, but there was a strong culture of bigotry and African Americans had been politically and economically shut out since The Great Migration. Joseph’s failings as a musician coupled with the go-nowhere prospects of his current conditions made him single-minded in his focus and in his frustration. He projected that frustration onto his children, both in why he wanted loftier heights for his kids and in how he went about pushing towards them. “Black people can’t fail,” Atlanta’s loquacious stoner Darius said so succinctly in the second season’s finale. And that adage was even more apt in the blue collar 1950s of Gary, Indiana.
また、育児において子どもを引っぱたくのは黒人文化の一部だったという指摘;

In Joe and Katherine’s 2010 interview with Oprah, the conversation turned to Joe Jackson beating their kids. From depictions in the Jacksons’ 1992 TV movie to the countless revealing interviews with Michael, Joseph has been characterized as everything from brutal disciplinarian to outright sadistic abuser. Bringing up Joseph’s history, Winfrey reflected on how common the practice of parents beating their kids has been.

“I was beaten as a kid because that was the culture, that was the way we were raised,” Oprah said at the time. “You might as well admit it, that’s the way Black people raised their children,” Katherine said to Joseph, before admitting to Oprah, “He used a strap. Yes, he did use a strap.”

“One of the reasons particularly old-school Black parents took such strength with this is because one little mess-up outside could get you arrested or killed, as it did Emmett Till,” Whoopi Goldberg said on The View following that interview. “Their attitude was, ‘You’re representing me, you’re representing Black people.’”

The conversation surrounding corporal punishment tends to be framed as one specifically controversial for Black people. But it’s still permitted in 19 states and has been used fairly regularly in some areas—particularly throughout states in the South and Midwest. According to a 2014 Children’s Defense Fund report, 838 children were hit on average each day in American public schools, based on a 180-day school year. We can be overeager to reduce the dialogue surrounding hitting kids to one of Black pathology in lieu of greater American social mores and ideas surrounding discipline. Of course, the idea that it’s the most effective way to discipline has long been in dispute. And Black kids seem to be the ones on whom this theory is most practiced. According to that aforementioned 2014 study, Black kids are disproportionately subject to corporal punishment in school. What Joe Jackson represents does denote a culture, but that culture is American and the exemplars of it are often white and in positions of authority.

最後に、ジョセフ・ジャクソンが「体現=代表している(represents)」文化は「米国」文化であり、その文化の「お手本は屡々白人文化、権威的な立場にある者の文化である」と書かれているが、そもそもこの文化は人種的なものというよりも階級的なものだったのだろう。ピーター&ブリジット・バーガーはアッパー・ミドル階級と労働者階級の子どもに対する「しつけ」を比較した議論をしている(『バーガー社会学』、pp.108-113)*5。どちらも人種的には白人の家族。労働者階級では、子どもが悪さをしたら四の五の言わないで引っぱたく。それに対して、中流階級では、何が悪いのか、何故悪いのかを理詰めで説得しようとする。バーガーの議論は1960年代の話だけど、その後、中流階級的な文化が米国だけでなく世界的にも主流文化の一部になり、私もそれを内面化しているわけだ。ただ、建前はともかくとして本音では米国中流階級的な価値観に対する抵抗はかなりあるようだ。特に日本においては*6。米国では?
バーガー社会学

バーガー社会学

*1:http://jwjackson.com/ See eg. https://en.wikipedia.org/wiki/Joe_Jackson_%28manager%29

*2:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180628/k10011498521000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004

*3:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050529 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20050622 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080731/1217435111 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090626/1245979421 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090627/1246076104 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090629/1246248975 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090701/1246414935 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090702/1246502150 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090703/1246591585 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090706/1246850237 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090720/1248058217 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090816/1250355437 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100114/1263496701 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100129/1264776284 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100208/1265568381 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100216/1266351993 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100316/1268711438 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100626/1277524949 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100718/1279478008 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101224/1293166266 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110324/1300903053 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110723/1311391037 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20120119/1326910710 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141031/1414683204 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20151217/1450348395 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160129/1454035590 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160309/1457542184 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160919/1474249833 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161006/1475760230 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20161228/1482944460 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20170908/1504882216

*4:https://www.thedailybeast.com/how-joe-jackson-made-and-broke-michael-jackson

*5:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110113/1294929104

*6:See セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン『子どもの体やこころを傷つける罰のない社会を目指して』http://www.savechildren.or.jp/jpnem/jpn/pdf/php_report201802.pdf 貫洞欣寛「日本で体罰容認6割の調査結果。「たたいたことある」も7割」https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando/de6nongonotoo http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180216/1518789269

引用の創造性

NHKの報道;


まとめサイト」で差別的な投稿 2審も運営者に賠償命令
2018年6月28日 18時38分


在日朝鮮人フリーライターが、インターネット上の情報をテーマごとに集めて紹介する「まとめサイト」に差別的な投稿を載せられたと訴えた裁判で、2審の大阪高等裁判所は「引用元とは独立した表現行為で、内容も悪質だ」として、1審に続いてサイトの運営者に200万円の支払いを命じました。

在日朝鮮人フリーライター李信恵さんは、平成25年から26年にかけて「まとめサイト」の「保守速報」*1に差別的な投稿を載せられ精神的苦痛を受けたとして、サイトの運営者に賠償を求める訴えを起こし、1審は去年、運営者に200万円の支払いを命じました。

これに対して運営者側は2審で「別の掲示板サイトの投稿を集めただけで、名誉毀損や侮辱などの新たな意味合いは生じさせていない」と主張していました。

28日の2審の判決で、大阪高等裁判所の江口とし子裁判長は「このまとめサイトは運営者が一定の意図に基づいて新たに作成したもので、引用元の投稿サイトからは独立した表現行為だ。読者に与える印象も、より強烈で感情をあおるものになっている。人種差別や女性差別の内容が多数含まれていて非常に悪質だ」として、1審に続いて運営者に200万円の支払いを命じました。


原告側「日本に生まれ育ってよかった」
判決のあと、会見した李信恵さんは「判決の内容を聞き、朝鮮人としても女性としても日本に生まれ育ってよかったと初めて思いました。インターネット上でも差別を許してはいけない、在日朝鮮人が声を上げてもいいんだということを伝えたい」と話していました。

また、代理人の上瀧浩子弁護士は「1審判決よりも理論的に明確になり、人種差別や女性差別などに対し厳しい内容になった」と評価していました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180628/k10011499071000.html

「日本に生まれ育ってよかった」という愛国者がひとり増えたことは慶祝すべきことだろう。また、この判決は引用という行為の創造性を司法機関が認めたという点においても重要だろうと思う。
See also


籏智広太「保守速報による在日女性への差別、高裁も認定 まとめは「2ちゃんと独立した別個の表現行為」」https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/hoshusokuho4