45分

錦光山雅子「「喫煙後45分間、エレベーターは使えません」 奈良県生駒市が職員に周知」https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/29/no-elevator_a_23398980/


たしか井上陽水に「背中まで45分」という曲があった筈だけど、これとは全く関係ないか。
曰く、


奈良県生駒市が、喫煙した職員は「45分間、エレベーターの利用を禁止」とする受動喫煙対策を4月1日から導入する。庁内での表示で、来場者にも同様の協力を求めるという。

喫煙後の室内や服、息などから検出される残留タバコ成分に接触することで生じる「三次喫煙」対策の一環。密閉された空間で、喫煙後の息に含まれる有害なガス成分を周囲の人が吸い込むのを防ぐのが狙い。

ところで、生駒市の市役所って何階建てなのだろうか。
また、紐育の話。屋外での歩行喫煙が禁止されるのだという。吸うなら止まれ!


“Ban On Smoking And Walking Potentially Coming To NYC Streets” http://newyork.cbslocal.com/2018/03/22/smoking-and-walking-ban-new-york-city-councilman-peter-koo/
錦光山雅子「飲食店完全禁煙のニューヨーク、ついに歩きタバコもNGに? 残るは「外で立って吸う」」https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/26/smokefreeny_a_23395089/


窪田順生*1「骨抜きの受動喫煙規制が、むしろ中小飲食店を殺す理由」https://www.huffingtonpost.jp/diamond-online/smoking-2018-0308_a_23380055/


「原則禁煙」を謳いながら5割以上の飲食店が「例外」になるという「健康増進法改正案」。寛容なのは既存の飲食店に対してであって、「新規」は全て「禁煙」になる。
曰く、


これはバーやスナックという酒場なら問題ないが、「喫煙可」を掲げる小さなレストランや食事処はかなりマズい。現状では半数の飲食店で喫煙できるが、時間が経つごとに「喫煙可」の店は減って行き、「喫煙不可」がますます時代のトレンドになる。小さな規模の店が「時代と逆行」するのは大きな経営リスクを背負い込むことに他ならない。

 規制が敷かれた直後は、「喫煙可」の店は、愛煙家の方たちからすれば「最後の楽園」になるので、それなりに支持されて繁盛をするかもしれない。だが、客足が減るのは時間の問題だ。

「子どもができなくなる手術」

承前*1

『ハフィントン・ポスト』(『朝日新聞』)の記事;


2018年03月26日 09時52分 JST | 更新 2018年03月26日 11時43分 JST
中2で「子どもができなくなる手術をされた」 70代男性「人生返して」提訴へ
「長い間、胸に閉ざし苦しんできた。自分の体、人生を返してほしい」


朝日新聞社提供


障害ない男性も...中2で不妊手術 「人生返して」提訴へ

 旧優生保護法(1948〜96年)のもと、10代の時に不妊手術を強いられたとして国に損害賠償を求めて訴えを起こす意向の東京都内の70代男性が25日、会見で思いを語った。4月にも東京地裁に提訴する予定。同法をめぐっては、宮城県の60代女性が仙台地裁に提訴し、今月28日に第1回口頭弁論が開かれる。

 旧優生保護法では、遺伝性疾患や精神障害、知的障害などと診断され、都道府県の審査会で適当とされた場合に本人の同意がなくても不妊手術ができた。被害者は、少なくとも1万6475人に上る。会見した男性には知的、身体的障害はないが、弁護団によると、児童養護施設にいた際に、法律が拡大解釈され、手術されたとみられるという。

 「長い間、胸に閉ざし苦しんできた。自分の体、人生を返してほしい」。会見で男性は訴えた。

 男性には2カ所の手術痕が残る。仙台市内の児童養護関連施設にいた中学2年の時、職員に連れられた病院で、説明もなく手術を受けさせられた。「悪いものでも取るのかな」と思ったが、術後、施設の先輩から「子どもができなくなる手術だ」と聞かされた。同じ施設でほかにも3人、同様の手術を受けたとも聞いた。抵抗感はあったが、どうしていいのか、わからなかった。

 生涯独身でいようと思っていたが、縁談が舞い込み、28歳の時に結婚。子どもを授からず、親戚から心ない言葉をかけられた。妻がうれしそうに知人の赤ん坊をあやす姿を見るのがつらかった。

 5年前。妻が亡くなる数日前に、病室で初めて告げた。「実は子どもができない手術をされたんだ。子どもができないと知ってて結婚して悪かった」

 妻はうなずいただけで、「私がいなくなっても食事はちゃんととってね」と気遣ってくれた。

 今年2月、新聞記事で強制不妊手術について知り、弁護団に電話をした。3歳上の姉に連絡をとったところ、姉が当時、祖母から手術について聞いていたことがわかった。

 弁護団長の新里宏二弁護士(65)は「『不良な子孫の出生を防止する』という法の目的が拡大解釈され、対象や手続きを厳選せずに運用していたのではないか」とみる。男性の手術記録などは見つかっていない。新里弁護士は「資料が廃棄された人が大半で、男性の訴えは試金石になる」と話す。

 男性は「同じ思いをしたのは私一人ではないはず。勇気を出して名乗り出てほしい」と願う。(貞国聖子)

朝日新聞デジタル 2018年03月25日 19時32分)
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/25/obstacles_a_23394966/

「今年2月、新聞記事で強制不妊手術について知」ったということだけど、60代の女性の話だろうか*2。この男性についての報道が拡散されれば、彼と同じように「弁護団に電話をする人も増えるということだろうか。
この件の責任の所在というのは何処にあるのだろうか。直接的な下手人は「仙台市内の児童養護関連施設」の「職員」或いは「手術」を執刀した医者ということになるのだろうけど、「職員」や医者の気まぐれによる犯罪ということではなく、彼らは(仮令それがトンデモな「拡大解釈」であっても)「優生保護法」という法律を背負っていたわけで、何らかの社会的支持なしに法律が生きていける筈もなく、「拡大解釈」も含めて、或る種の人々の生殖能力が奪われるのは仕方がないという社会的な納得みたいなものがあったことになる。突き詰めれば、昭和の日本社会が悪かったという話になる。それだと、責任があまりにも拡散されて稀釈されてしまうので、政治家の当選や落選も、個々人の生死も越えて、存在し続ける法人としての日本国家(政府)が責任を引き受けろ! ということなのだろう。その際、主権者国民にも国家の責任を分担するという仕方で、跳ね返って来るわけだけど。勿論、この場合、最重要なのは不正義の是正或いは不正義の存在に対して補償がなされることだろう。それとともに、やはりこの〈不正義〉が如何にしてなされたのかということが具体的に解明されなければならないだろうと思う。その中で、医療や福祉や法曹*3といった制度(社会的仕掛け)が検証に晒されなければならない。勿論、何故「優生保護法」の存在が許されてきたか、或いは存在が許されただけではなく、積極的にその適用が期待されたのかということも、問われなければならないだろう。

*1:http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180313/1520961347

*2:See eg. Justin McCurry “Japanese woman sues government over forced sterilisation” https://www.theguardian.com/world/2018/jan/30/japanese-woman-sues-government-forced-sterilisation

*3:これは第一義的に法律問題であろう。

2度目の接見

承前*1

2度目の野党政治家による接見。
朝日新聞』の記事;


籠池被告「国策留置だ。早く出たい」 野党議員が接見
2018年3月26日11時33分


 学校法人・森友学園大阪市)との国有地取引に関する決裁文書を財務省が改ざんした問題で、野党3党の参院議員が26日午前、大阪拘置所で勾留中の学園前理事長・籠池泰典被告=詐欺などの罪で起訴=と接見した。前理事長は昨年7月末から続く勾留について「国策留置」だとし「早く出たい」と訴えたという。

 民進矢田稚子、自由の森ゆうこ、社民の福島瑞穂の3氏が約50分接見し、その後、取材に応じた。

 3氏によると、前理事長は開口一番、「『国策留置』のようなものだ」と伝えてきた。元気な様子だったが勾留中、1週間ほど車いすで過ごしたこともあったと明かしたという。

 27日の佐川宣寿(のぶひさ)・前国税庁長官の証人喚問に関連し、前理事長は昨年2月に学園に対する国有地の値引き売却問題が報道で表面化した後、財務省職員から「身を隠してくれ」と指示されたと説明。「本来なら保護者らへの対応をしなければならなかった。(従ったのは)逆効果だった」と語ったという。

 3氏が安倍首相への現在の思いを尋ねると、2015年9月に妻昭恵氏から100万円の寄付を受けたとの主張に改めて触れ、「うそを言ったらあかん。もらったことは事実だし、何で隠さないかんのか」と話したという。首相は100万円のやり取りについて強く否定している。
https://www.asahi.com/articles/ASL3T6JFGL3TPTIL00Q.html

第1回目が男による接見、第2回目は女による接見というのは単なる偶然?

青い

息子が青いシチューを食べたいといった。因みに、私は息子に、クリーム・シチューのことは白いシチュー、林の方は赤いシチュー*1と言っている。何故食べたいと思ったのかはわからなかったが、シチューに限らず、青い食べ物って何かあったっけ? 青いシチューをどう作ればいいのかわからないけれど、スーパーに行って、何か青いものを見つけてくると言って、見つけたのが、ペプシの青いコーラ*2。ところで、カクテルのBlue Hawaiiはどうやって作るのか。青い食べ物や飲み物があまり考えられないことに関しては、『野ウサギの走り』に入っていた、イヴ・クラインに引っかけた中沢新一のエッセイ*3の印象がいまだに強いのだった。中沢さん、ブルー・ハワイは好きなのだろうか。ペプシ・ブルーは?

野ウサギの走り (中公文庫)

野ウサギの走り (中公文庫)

*1:ハッシュ・ド・ビーフとかビーフ・シチューと呼べばいいのだが、大抵は予算の都合で、牛肉ではなく鶏肉を使っている。

*2:See eg. “Pepsi Blue is coming” http://money.cnn.com/2002/05/07/news/companies/pepsi/ https://en.wikipedia.org/wiki/Pepsi_Blue

*3:Metioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171014/1507943222

Return of BKB

中野渉「ホイットニー・ヒューストンさんの娘ブラウンさんが死去、22歳」https://www.huffingtonpost.jp/2015/07/26/bobbi-kristina-brown_n_7876292.html


2015年7月の記事なのだけれど、何故か注目度が急上昇して、「注目記事」になっている。これて、新着記事並みのアクセスがあるということなの? なぜなのだろうか。ホイットニー・ヒューストンはさらに以前の2012年に他界している*1
ところで、「ホイットニー・ヒューストンさんの娘ブラウンさん」というのは何か変な表現だよね。Bobbi Kristina Brownということで、父親であるボビー・ブラウンBobby Brown)の苗字を引き継いでいるわけだ。もしHoustonという姓を名乗っていたら、〈ホイットニー・ヒューストンの娘ヒューストンさん〉という表現をする? まあ「ホイットニー・ヒューストンさんの娘ブラウンさん」という表現を使っているのは日本語のメディアだけらしいのだ。米国版『ハフィントン・ポスト』のBobbi Kristina Brown訃報は、Lauren Zupkus “Bobbi Kristina Brown Dead At 22 Following Long Hospitalization”*2
さて、Bobbyだと男の名前、Bobbiは女。発音は殆ど同じ。亡きホイットニー・ヒューストンは家の中で混乱しなかったのだろうか。

Mystery train

金正恩、北京に来ていた。


“'North Korean train' in Beijing fuels Kim Jong-un visit rumours” http://www.bbc.com/news/world-asia-43547044
Ankit Panda “Kim in Beijing: Why Xi's still the one he needs to see” http://www.bbc.com/news/world-asia-43564834
新華社習近平金正恩挙行会談」http://news.ifeng.com/a/20180328/57115427_0.shtml
AbemaTIMES「WeChatも視察?習近平主席との会談の裏に、金正恩氏の苦悩も?」https://www.huffingtonpost.jp/abematimes/wechat-20180329_a_23398158/

Sarkozy on trial

承前*1

“Nicolas Sarkozy: France's ex-president to face corruption trial” http://www.bbc.com/news/world-europe-43588641
“France's Nicolas Sarkozy: 'Bling' and legal woes” http://www.bbc.com/news/world-europe-11576712
Kim Willsher “Nicolas Sarkozy to face trial for corruption and influence peddling” https://www.theguardian.com/world/2018/mar/29/nicolas-sarkozy-to-face-trial-for-corruption-and-influence-peddling



大統領選挙におけるリビアカダフィ政権からの不正資金疑惑を巡って再逮捕されていたニコラ・サルコジだが、その裁判が開始されることになり、日本のメディアの用語法で言えば、「容疑者」から「被告」へと肩書が変わるわけだが、起訴された容疑はカダフィ資金問題の捜査状況を聞き出すために最高裁判所判事に賄賂を贈ったという件。

週末

承前*1

Jonathan Amos “China's space lab set for fiery re-entry” http://www.bbc.com/news/science-environment-43557446


2011年に打ち上げられ、2016年9月頃から制御不能になっている中国の宇宙ステーション「天宮1号」は今週末、つまり明日or明後日に地球に突入・落下する可能性が高くなってきた。勿論、詳細は「突入」の寸前にしかわからないわけだけど。


Thirteen space agencies, under the leadership of the European Space Agency, are now following Tiangong's path around the globe, modelling its behaviour as it descends deeper into atmosphere.

The collective, known as the Inter-Agency Space Debris Coordination Committee (IADC), are trying to forecast the most likely time and place for the laboratory's re-entry.

The many uncertainties involved mean definitive statements can only be made close to the end of Tiangong's flight.

"A confidence of one hour is only reached about four hours beforehand. And one hour still means almost one revolution around the Earth," said Holger Krag, the head of Esa's space debris office. "But that's still good enough to exclude many countries and even some continents."

What can be said with certainty is that nothing will fall outside of 43 degrees from the equator, north or south.

This encompasses a region up to the Mediterranean and down to Tasmania, for example. It is governed by the inclination on which Tiangong was launched.

China has limited national tracking facilities around the globe and so had no choice but to keep the vessel on a reasonably tight equatorial path.

The International Space Station by contrast reaches 52 degrees north and south.

Although about 5.2 billion people live within the re-entry zone, most of it is ocean, which explains the high probability that any debris that survives to the surface will hit water.

ところで、今引用した部分で、revolutionという言葉がその語源に近い「回転」という意味で使われていて、一瞬あれっ! と思った。でも、考えてみれば、そう珍しい使い方ではないのだろう。地球は1日1回「革命」し続けているわけだ。

スナフキンの妹

南麻理江「女優ミムラさん、芸名を変える「本家の“ミムラ姉さん”に名前をお返しします」」https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/27/mimura-to-new-mimura_a_23396105/


日本に一時帰国していたとき、Eテレでミムラさんと出口治明*1との対談番組を視たのだけれど、本名が三村で、「ミムラ」というのは下の名前を省略したものだと勝手に思い込んでいたのだった。本名は「小暮」なんだって!*2
ミムラ」から「美村理江」になるということなのだけど、その理由は、


(一)本家ムーミンミムラ姉さん”の知名度がぐんと上がったため
 (二)大河ドラマ台本の役名・出演者一覧を見て本来の日本名の大切さ
 (三)公私の自分がニアリーイコールになった
ということであるらしい*3
ムーミン*4由来だったのね。曰く、

使用している芸名ミムラの発端は、私が熱狂的なムーミンファンだったため名づけました。ミムラ姉さんという魅力的なキャラがいるんですよ〜と広めたい思いがあったのです。しかしながら近年、本家ムーミンミムラ姉さん”の知名度がぐんと上がってきたため、少しばかり居心地に違和感が発生してまいりました。
 そもそも童話ムーミンシリーズのキャラクター「ミムラ姉さん」から拝借した、というお気に入りエピソードも含み、この名のおかげで頂戴した仕事も多く大変な恩を感じております。まだ軽いモデル業のみだった17年前、どちらかというとマイナーキャラクターであったミムラ姉さん。「極東の地で少しばかり拝借していてもよかろう」という考えで、短期間だけのつもりで命名したのがはじまりでした。
 この数年新作アニメ・映画も制作され、各商品の購買促進用オマケに起用され、グッズ関連からもムーミン人気が恒常化。フィンランド以外の国で初のムーミン切手を発行(即完売し、2018年で二度目の発行)。本家の“ミムラ姉さん”の存在も多くの人に知れてきて、原作ファンとしても大変嬉しいところです。埼玉のテーマパーク開業予定からしても、ムーミンはブームでなく一つのジャンルとして日本に定着、この先も人気は続いていくとみて、本家の“ミムラ姉さん”へ名前をお返しします。
(「美村理江になりました」http://mimulalala.com/memo180327.html
少し驚いたのは、「ミムラ姉さん」というのは、ムーミン谷の中でもかなり地味なキャラクターだということ。少なくとも、妹のミイや兄(弟だったっけ?)のスナフキンよりも知名度は低いと思うよ。因みに、「ミムラ」というのは「ムーミン」や「ヘムレン」などと同様に第一義的に種族名である筈。
さて、

(二)大河ドラマ台本の役名・出演者一覧を見て本来の日本名の大切さ
 一度目は「細川ガラシャ(たま)」であり、自分の名がカタカナでも親和性がありました。ところが、「大久保満寿 ミムラ」と字面を見た時のなんともいえない気持ち……。(一)の理由を考えていた折に頂いた、大河ドラマ二度目の出演依頼。時代劇は今後もやっていきたい大好きなジャンル。これも潮時とさらに納得を深めた次第です。TVデビューのころにカタカナ単体芸名が珍しかったこともあり「日本人じゃないの?」と散々誤解されたこともありましたが(笑)
「TVデビューのころにカタカナ単体芸名が珍しかったこともあり「日本人じゃないの?」と散々誤解されたこともありましたが(笑 )」。そうなんだ。でも、リリー・フランキーはどうよ。実際の顔を見たときに、騙したな! と思った人もいるんじゃないの? ところで、ピーター(池畑慎之介*5はどうだったか。黒澤明の『乱』*6でのクレディットは「池畑慎之介」ではなくて「ピーター」だったのでは?
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「小暮」ということで、悪魔*7との関係は? という疑問も湧いた。