「すべての子どもは天才」(茂木健一郎)

茂木健一郎*1「すべての子どもは天才である.」http://blogos.com/article/187200/


曰く、


幼い時は神童で、20歳過ぎればタダの人、とはよく言われるが、これは特別の人のことを言っているのではない。私たちすべてに、この警句はあてはまる。では、なぜ、子どもは天才なのに大人はタダの人になるのか? 常識というものにとらわれるからだ。

不完全な子どもが、次第に学んで、大人という完成形に近づいていく。このような学習観自体が、自由をうばっている。常識、先入観という社会の安定装置で、その人の自由な発想や行動が縛られ、そのことで天才性を失ってしまうのだ。

大人になっても、5歳の子どものような自由さを保っている人を、人は天才という。そして、天才はサバイバー(生きのびた者)でもある。常識を押し付ける社会の安定化装置は強力だから、それをくぐり抜けた者だけが、創造性を維持できるのだ。

たしかに。
「社会」の側を弁護していえば、〈新しいもの〉(子ども)の衝撃から〈古いもの〉(社会)は守られる必要があるということだ。勿論、〈新しいもの〉(子ども)を吸収することによって〈古いもの〉(社会)は自己を更新することができるわけだし*2、〈新しいもの〉(子ども)の衝撃でがたがたになるような社会というのは既に老化が極まって、死期の近い社会だといえるのかも知れない。
アレントの「教育とは何か」をマークしておく。
Between Past and Future (Penguin Classics)

Between Past and Future (Penguin Classics)

Untitled

2015年5月3日。


習志野市本大久保1丁目*1


イオン津田沼*2



「わだい家」@イトーヨーカドー津田沼*3

イトーヨーカドー津田沼*4


タリーズ*5@イオン津田沼店。


イオン津田沼店。

黄熱病

昨日「脳炎」の話を採り上げたのだが*1、それを書いた後に読んだ『ガーディアン』の記事;


Sarah Boseley “Fears of global yellow fever epidemic grow as vaccine stocks dwindle” https://www.theguardian.com/global-development/2016/aug/16/fears-of-global-yellow-fever-epidemic-grow-as-vaccine-stocks-dwindle


アフリカのアンゴラでは昨年末に黄熱病が流行していたが、現在流行の中心は隣国のコンゴ民主共和国に移っている。問題はワクチンの在庫が底をつきかけているということであり、ウィルス感染した蚊が人やモノと一緒に国境を越えれば、黄熱病の流行は一気にグローバル化する可能性がある。
黄熱病というと、どうしても野口英世を想起してしまうというか*2、かなりむかしの話だという印象を持ってしまうけど、勿論有効なワクチンが開発されているとはいえ、現在でも(オリンピックの伯剌西爾を含む)熱帯地方ではアクチュアルな問題であり続けているということはいうまでもない。
See also


Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Yellow_fever
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E7%86%B1
高崎智彦「黄熱」http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_23/k02_23.html
厚生労働省検疫所「黄熱について」http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html

倫敦で脱北

Luke Harding “North Korean diplomat in London defects, says South Korean media” https://www.theguardian.com/world/2016/aug/16/north-korean-diplomat-in-london-defects-says-south-korean-media


倫敦にある北朝鮮大使館の幹部級の外交官が脱走し、第三国に保護を求めているという。脱北の動機はもとより、本人の正確な素性も明らかにはされていないが、記事にはその外交官の息子の学校の級友の、突然連絡が取れなくなりSNSも閲覧不能になってしまったという証言が載っている。近年では最も地位の高い脱北者ということになるのでは? 各国情報機関の垂涎の的?
ところで、香港の韓国領事館に逃げ込んだ数学少年の高校生はどうなったのやら*1

「更年期」と「厄年」(メモ)

開発と健康―ジェンダーの視点から (有斐閣選書)

開発と健康―ジェンダーの視点から (有斐閣選書)

青山温子、原ひろ子、喜多悦子『開発と健康 ジェンダーの視点から』*1から。
「そもそも、「病気か健康か」という概念もきわめて文化的なものである」ということで。


たとえば、更年期障害は、社会によっては存在しないことが知られている。すなわち閉経前後の一定期間に女性が心身の障害をもつという考え方がある社会とない社会があり、症状も文化によって異なってくる。日本では従来、更年期障害という考え方はなく、何か症状があっても閉経とは関連づけず、厄年のような年回りのせいとしていた。近年でも、閉経前後の症状は不定愁訴と捉えられ、必要に応じて対処療法を行う程度にしか対応されてこなかった。最近になって、経済状態の向上や少子高齢化など社会状況の変化により、医療供給側も患者側も、更年期障害を積極的な治療対象となる病気と認識して対処している。(p.164)
さて、最近では、「更年期」*2という概念はジェンダーを超えて、男性にまで拡張されている(See eg. 赤塚悦子『明るく乗りきる男と女の更年期』)。これって、もしかして「厄年」観念への回帰なのか。
明るく乗りきる男と女の更年期 (講談社現代新書)

明るく乗りきる男と女の更年期 (講談社現代新書)

Tribute from Chewbacca

承前*1

Press Association “Chewbacca actor calls R2-D2 star Kenny Baker 'a little friend with the giant heart'” https://www.theguardian.com/film/2016/aug/16/chewbacca-peter-mayhew-r2-d2-star-wars-kenny-baker


先週亡くなったR2-D2役者ケニー・ベイカーに対する、チューバッカの中の人ピーター・メイヒュー*2のトリビュート。


Baker, who was 3ft 8in, played the droid R2-D2 in the first six Star Wars films and was close friends with Mayhew. Writing on his website, Mayhew said: “I know I’m a bit late with this, but my sadness is profound and no words seemed adequate to convey what we collectively and I personally have lost with the passing of my dear friend Kenny Baker.”

The actor said he became fast friends with Baker the first time they met and formed a “lifelong bond”. Mayhew, who is 7ft 2in, added: “Although people liked to contrast the difference in our heights, we found we shared many of the same struggles, from finding clothes, driving cars, and fitting in airplane seats to health issues and the ever constant stares of strangers; we understood each other on a level that few others can.”

Baker had been ill for a couple of years and Mayhew said he was glad he had spent time with his friend in London earlier this month. He added; “His talent and his wicked sense of humour never diminished even as his health did.

“Ever the showman, Kenny was always eager to meet his fans. In the decades we knew each other, I never met anyone who enjoyed the public more. For all the joy he brought this world on screen and off I give my thanks, and a final farewell to my little friend with the giant heart who’s gone to soon. Rest in Peace Kenny.”

See also


Elias Leight “Chewbacca's Peter Mayhew Pays Tribute to R2-D2 Actor Kenny Baker” http://www.rollingstone.com/movies/news/chewbacca-actor-pays-tribute-to-r2-d2s-kenny-baker-w434659
Laura Harding “Chewbacca actor Peter Mayhew pays tribute to Star Wars pal Kenny Baker” http://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/chewbacca-actor-peter-mayhew-pays-8644618


ところで、『スター・ウォーズ』シリーズで、チューバッカ=ピーター・メイヒューが登場するのは、『新たなる希望』、『帝国の逆襲』、『ジュダイの帰還』、『シスの復讐』、『フォースの覚醒』。

因みに、『フォースの覚醒』を観た息子がチューバッカのことをサル! と叫んだのだけど、敢えて言うなら、犬の方がまだ近いともいえるわけだ。