本を買った。
江馬修『羊の怒る時 関東大震災の三日間』ちくま文庫、2023
Nancy Fraser『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』(江口泰子訳)ちくま新書、2023【待望の文庫化】ちくま文庫8月刊として、関東大震災100年を機に、江馬修『羊の怒る時』を刊行します。震災の翌年から台湾の新聞に連載された、記録文学の金字塔。揺れる大地、飛び交うデマ、朝鮮人虐殺…100年前を追体験する衝撃の一冊。斎藤真理子氏推薦。石牟礼道子氏の随筆収録。川名潤氏装丁。 pic.twitter.com/FhoItv1Haq
— ちくま文庫 (@chikumabunko1) 2023年7月24日
【関東大震災100年】江馬修『羊の怒る時――関東大震災の三日間』発売となりました。関東大震災発生直後の東京の街はどんなだったのか? どのように、デマが流れ、朝鮮の人々の虐殺が起こったのか? 本作は100年前を追体験できる鮮烈な記録文学です。石牟礼道子氏の随筆、西崎雅夫氏の解説なども収録。 pic.twitter.com/jkSz3Tx2zm
— ちくま文庫 (@chikumabunko1) 2023年8月10日
【筑摩書房 近刊情報8/7発売】ナンシー・フレイザー著 江口泰子訳『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』(ちくま新書)
— 筑摩書房 (@chikumashobo) 2023年7月27日
資本主義は我々の生存基盤を食い物にし肥大化する矛盾に満ちたシステムだ。「共喰い資本主義」の実態を暴く世界的話題作遂に邦訳。コーネル・ウェスト他各界絶賛。解説:白井聡 pic.twitter.com/l4s3YpgMdR
山崎望氏曰く、
ナンシー・フレーザー『資本主義はなぜ私たちを幸せにしないのか』ちくま新書を読了。とても刺激的な一冊。資本主義社会において人種差別がいかに起こり、ケア、政治、環境を掘り崩すかを説得的に論じる。狭義の資本主義経済と人種差別のつながりは必然か、は論争的な気がしたが、他はほぼ同意。
— 山崎望 (@nozomuyama) 2023年8月11日
「フレーザーはここまで資本主義に問題の根源を求めていたっけ?」という感覚は残ったが、新自由主義批判で終わるのではなく、資本主義それ自体を問題の俎上に載せていてラディカルだな、と。もっとも肝心のオルタナティブの社会主義の輪郭は不明瞭と言わざるを得ない。とはいえ、現在の世界情勢を前に
— 山崎望 (@nozomuyama) 2023年8月11日
自由民主主義+抑制された資本主義+国民国家のトリアーデを擁護する多くの議論(ここでは資本主義ありき、だし国家ありき、である)とは違った切り口が説得的に描かれていると思う。大袈裟と言われるだろうが、「21世紀社会主義」の一つの輪郭を描いた本で読み継がれるだろうな、と。
— 山崎望 (@nozomuyama) 2023年8月11日
できれば戦争という問題、国家という問題をどう考えるのか、多様な差異をめぐる問題も触れてほしかったけれど、それは無い物ねだりか。民主主義をめぐる議論ももう少し前面に書いて欲しかった気もするけれど、読み手が頑張る事かな、とも(もしくは他の本を読むべし)宣伝のコピー通りに世界的な学者の
— 山崎望 (@nozomuyama) 2023年8月11日
議論を、新書という形でパッと読めるのはありがたい限りです。
— 山崎望 (@nozomuyama) 2023年8月11日