名前なし

2013年に起きた餃子の王将社長殺し*1の容疑者が最近逮捕されたが、それとともに同社に絡んだ不正(背任?)が注目されている。社長殺しと関係や如何に?
それで気になるのは、その不正に大きく関わっているとされる、餃子の王将創業者の知人及び彼が経営する企業が完全に匿名の膜で保護されていることだ。また、そちら側に直接取材した記事も読んだことがない。安倍晋三が殺された直後に、報道では「統一教会*2という名称が回避され、「宗教団体」という一般的な呼称が使用されていたことを思い出した*3
共同通信(『日刊スポーツ』)の記事;


餃子の王将」不適切取引を創業者の次男が主導、第三者委が指摘 170億円超回収されず
[2022年11月3日19時59分]



餃子の王将」を展開する王将フードサービスは、同社の第三者委員会から特定の企業グループとの不適切取引を指摘された。第三者委の報告書によると、創業者・故加藤朝雄氏の次男が王将側で取引を主導したとされる。取引額は不動産購入費など約260億円に上り、うち約170億円超は回収されていない。

企業グループを率いていたのは福岡県内でゴルフ場などを経営していた男性。男性は1977年ごろ、加藤氏と出会った。新規出店時の許認可やトラブルの折衝の依頼などを受け、そのたびに加藤氏が男性に100万~200万円を渡していたとの会社関係者の証言もある。

93年に加藤氏が亡くなり、男性とのやりとりは専務兼経理部長に就任した次男が主導。95年以降、ハワイの土地建物(18億2900万円)や福岡市のビル(12億3700万円)などの不動産を男性側から繰り返し購入し、半値以下で転売していた。98年には子会社を通じ、計185億円を男性経営のゴルフ場運営会社に融資した。一連の取引の結果、王将は2001年3月期に約452億円の有利子負債を抱えた。

これらの取引について、報告書は「経緯や経済合理性は明らかでない」と指摘。00年に社長に就任した大東隆行さんは男性との関係を絶つことを決めて交渉し、06年までに全ての清算を終えたという。

こうした取引は、13年11月に王将がまとめた社内文書にも記載。事件が起きたのはその約1カ月後だった。(共同)
https://www.nikkansports.com/general/news/202211030001347.html

*1:See https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/20131219/1387437070

*2:正しくは「統一協会」。

*3:See eg. 蓮實重彦「政府は、いざという瞬間に、国民の生命を防衛しようとする意志などこれっぽっちも持ってないと判断せざるをえない」『ちくま』618、p.4. Mentioned in https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2022/09/12/194843