寧ろ

Via https://nessko.hatenadiary.jp/entry/2022/03/05/100038

パラリンピック開会式前日の『朝日新聞』の記事;


ビンドゥンドゥンから○○○へバトンタッチ 赤いキャラの評判は?
辻隆徳2022年3月3日 12時00分



 北京冬季パラリンピック取材で中国入りして2日後の2月28日。北京中心地にあるメインメディアセンターを訪れると、長蛇の列ができているのを発見した。50人以上は並んでいる。

 「これはもしや……」

 北京オリンピック(五輪)のときにグッズショップの行列が話題になった。お目当ては公式マスコットの「ビンドゥンドゥン」。中には5時間以上待つこともあったという、今では入手困難と言われる代物だ。

 「もしかしたら自分も買えるかも……」

 期待を込めて店の中をのぞくと、幼いパンダをモチーフにしたという白い姿のぬいぐるみはどこにも見当たらない。代わりに商品棚に大量に陳列されていたのは、つぶらな瞳がかわいらしい赤いキャラクターだった。

 パラリンピックの公式マスコット「シュエロンロン」。灯籠(とうろう)をモチーフにし、中国語の名前には「雪」が入っている。

 店から出てきた中国人ボランティアと思われる男性は大きな袋を掲げていた。スマートフォンの翻訳機能を使って聞いてみた。

 「何を買いましたか?」

 すると、体長20センチのシュエロンロンのぬいぐるみが入った箱を見せてくれた。

 そして、空港で撮影したビンドゥンドゥンとシュエロンロンが写っている写真を指さして聞いた。

 「どっちが好き?」

 迷わず選んだのはビンドゥンドゥンだった。

 「五輪ですごく有名になった。自分の友達もたくさんグッズを持っている」

 それでも、シュエロンロンのぬいぐるみを持って、「こっちもかわいい。人気が出て欲しい」と続けた。

 この日の開店は現地時間の午後1時から。午後1時15分ごろに並んでみた。パソコンを片手に作業しながら待つこと約1時間半。やっと店の中に入ることができた。

 まだシュエロンロンのぬいぐるみは大量にあるが、棚には「1人1個まで」と注意書きがあった。金属製のマグネットは残り3個となっていた。

 無事にぬいぐるみをゲットし、店を後にした午後3時過ぎには行列は3分の1ほどになっていた。3月1日に行った別の記者によると、約20分で店の中に入れ、ぬいぐるみも問題なく買えたという。大会が開幕すれば、シュエロンロンも選手や大会関係者に浸透し、もっと人気が出るのかもしれない。

 ビンドゥンドゥンは、北京五輪の盛り上がりに一役買った。ただパラリンピックは、ロシアによるウクライナ侵攻によって祝祭ムードがしぼんでいる。4日、スポーツの祭典を純粋に楽しむことが難しい状況下で開幕を迎える。(辻隆徳)
https://www.asahi.com/articles/ASQ326QWFQ32UTQP007.html

「灯籠」というと、日本人の場合、日本庭園や寺社の参道にある石の「灯籠」を思い浮かべる人が多いのでは? それに対して、中国語の「灯籠」から先ずイメージされるのは、日本語で謂うところの提灯。そういえば、張藝謀の『大紅燈籠高高挂』*1のタイトルだけ見て、居酒屋についての映画か、と言った人がいた(日本でのタイトルは『紅夢』)。
北京パラリンピックの開会式については。


Rachel Treisman “Calls for peace and inclusion dominated the Winter Paralympics opening ceremony” https://www.npr.org/2022/03/04/1084458799/2022-beijing-winter-paralympics-opening-ceremony
“IPC President Andrew Parsons' Beijing 2022 Opening Ceremony speech” https://www.paralympic.org/feature/ipc-president-andrew-parsons-beijing-2022-opening-ceremony-speech
安田聡子「パラ開会式、IPC会長が戦争反対のスピーチ「戦争と憎しみの時代ではない」【スピーチ全文】」https://www.huffingtonpost.jp/entry/andrew-parsons-beijing-paralympics-opening-speech_jp_622211f8e4b03bc49a99e8da
安田聡子「ウクライナ選手団、開会式で拳を突き上げて入場する【北京パラリンピック】」https://www.paralympic.org/feature/ipc-president-andrew-parsons-beijing-2022-opening-ceremony-speech