西尾美也「着がえる家」

8月11日。
西尾美也*1「着がえる家」*2。海老原商店。千代田区神田須田町2丁目*3。Tokyo Biennale 2020/2021*4






「いただ着ます」。






「いただ着ます」。

「耶蘇聖母ニ逢ヒ給フ」


会場となる海老原商店は、古着、既製服、反物と扱う品を変えながら、日本の洋装化の歴史とともに歩んできた場所です。商店が面する柳原通りは、江戸時代後期に古着を扱う露店が多く店を開いた場所で、明治維新後も古着を扱う一大市場として継続しました。装いとコミュニケーションをテーマに活動を続けてきた西尾は、今回この海老原商店の期間限定の新しい店主として住み込み型のプロジェクトを展開し、当エリアの未来について、ひいてはこれからの装いと人間の関係について考えを巡らせます。常設展示では、家族写真と服をテーマにした旧作のシリーズや、西尾が自ら子育てをする中で実践している服と生活の関係を紹介します。ワークショップでは、料理と服作りを掛け合わせたものや、子どもたちを創造的なテーラーに育てていくもの、洗濯物を洗う・干すという日常的な行為に着目したものなどで構成され、装いに参加する多様な人々が日々出入りする場所になります。また、店舗としての機能では、ワークショップで生まれた新しい服を第三者に鑑賞してもらうだけでなく、手にとって日常に還元してもらうべく、販売をします。
https://tb2020.jp/project/kigaeru-house/