こちらは山

アマビエ*1のエレメントが海だとしたら、この「くだべ」のエレメントは山。


ところで、「くだべ」だが、牛人間としての「件」のヴァリアントとして語られているようだ。その絵から「牛」を想像することは(私には)難しかった。
Wikipediaの「件」の項に曰く、

この怪物の目撃例として最古と思われるものは、文政10年(1827年)の越中国立山でのもの。ただし、この頃は「くだん」ではなく「くだべ」と呼ばれていた。ここで山菜採りを生業としている者が、山中でくだべと名乗る人面の怪物に出会った。くだべは「これから数年間疫病が流行し多くの犠牲者が出る。しかし自分の姿を描き写し絵図を見れば、その者は難を逃れる」と予言した。これが評判になり、各地でくだべの絵を厄除けとして携帯することが流行したと言う。江戸時代後期の随筆『道徳塗説』ではこれを、当時の流行の神社姫に似せて創作されたものと指摘している。 水木しげるはクタ部(クタは人偏に又の下に田)と表記し、人面の牛で腹部の両側面にも眼があったということを根拠に、くだべのことを白澤の同類であり、黄帝が白澤と遭遇した逸話と富山の売薬に関係があるとの見解を示している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%B6
See also


「件(くだん) ― 日本各地に出現する半人半獣の予言獣 ―」https://chinki-note.blogspot.com/2018/04/kudan.html
oshiragami「クダンという獣のこと」https://wsterlhous.exblog.jp/13505623/


「くだべ」の源流は中国の「白澤」*2にまで遡る可能性があるということだが、「草泥馬」*3は元気なのだろうか。