藤田宜永

NHKの報道;


直木賞作家 藤田宜永さんが死去 69歳
2020年1月30日 16時54分


冒険小説や恋愛小説などのジャンルで多くの人気作を発表した直木賞作家の藤田宜永さんが、30日、肺腺がんのため亡くなりました。69歳でした。

藤田さんは昭和25年に福井市で生まれ、早稲田大学を中退後、フランスで航空会社に勤務したのちに帰国して執筆活動を始め、昭和61年に作家デビューしました。

冒険小説や恋愛小説などのジャンルで多くの作品を発表し、平成7年に『鋼鉄の騎士』で日本推理作家協会賞を受賞したほか、平成13年には大人の男女の恋愛を描いた『愛の領分』で直木賞を受賞しました。

妻は作家の小池真理子さんで、初めての直木賞作家どうしの夫婦として知られ、長野県軽井沢町で長年ともに暮らしてきました。

藤田さんは、平成29年に短編集『大雪物語』で吉川英治文学賞を受賞するなど、近年も精力的に執筆活動を続けていました。

出版関係者によりますと、藤田さんは30日、肺腺がんのため、長野県佐久市の病院で亡くなったということです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200130/k10012265611000.html

朝日新聞』の記事;

直木賞作家の藤田宜永さんが死去 妻は小池真理子さん
2020年1月30日 17時10分


 ハードボイルドから恋愛小説まで幅広く手がけた、直木賞作家の藤田宜永(ふじた・よしなが)さんが30日、右下葉肺腺がんで死去した。69歳だった。故人の遺志で葬儀は家族で営み、お別れの会は行わない。妻は作家の小池真理子さん。

 1950年、福井市出身。早稲田大学を中退後、渡仏し、80年までエールフランスに勤務。帰国後、エッセーなどの執筆活動に入り、86年に「野望のラビリンス」で作家デビューした。90年に長野県・軽井沢へ移住。95年「鋼鉄の騎士」で日本推理作家協会賞。冒険小説やミステリーで評価を集め、その後恋愛小説も手がけた。99年「求愛」で島清(しませ)恋愛文学賞

 2001年、中年の洋服仕立職人を主人公に男女4人の絡み合う情念を描いた「愛の領分」で直木賞を受賞した。96年に小池さんが「恋」で直木賞を受けており、藤田さんの受賞で初めての夫婦受賞となった。17年に「大雪物語」で吉川英治文学賞。サングラスと長髪がトレードマークだった。
https://www.asahi.com/articles/ASN1Z5Q72N1KUCVL01G.html

遺憾ながら藤田氏の小説を読んだことはなかったのだけど、オダギリジョー三浦友和が出た三木聡の映画『転々』*1の原作者だったのね!*2
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