A sample

柳広司氏曰く、


泣ける小説。
という売り文句を最近書店の売り場でよく見かける。
子供、動物、難病物といわれる作品を市場で扱う際、たいていは版元と書店が一緒になって、帯やらポップやらを使い、「何回泣ける」「思わず泣いた」「号泣本」などと鳥肌が立つような謳い文句で読者に訴えかけている。たまたまかと思ったら、何度も繰り返し、しかも別々の本の広告で見たので、きっと販売効果が上がっているのだろう。
(「泣かない読書――灰谷健次郎『兎の目』」『図書』(岩波書店)841、p.40)*1
その例として、


狂志郎*2コーヒーが冷めないうちに 川口俊和http://pione1.hatenablog.com/entry/2019/01/31/090000


「4回泣けます☕」がキャッチ・フレーズの川口俊和コーヒーが冷めないうちに』という本の宣伝文句と読者感想。或る女性曰く、「泣いた。とにかく泣きました。素敵な1冊を私の人生に届けてくれてありがとう! 」