くたびれ はてこ*1「11日経った」http://kutabirehateko.hateblo.jp/entry/2018/09/10/175246
「最期の朝のこと」http://kutabirehateko.hateblo.jp/entry/2018/09/30/000732
御夫君を喪うの記。死者と生者の痛みはひりひりと伝わってくる。
さて、ハンナ・アレントは『人間の条件』第5章「行為」のエピグラフに、”All sorrows can be borne if you put them into a story or tell a story about them.”というアイザック・ディネセン*2の言葉を引いている(p.175)。「物語」にしさえすれば「かなしみは耐えられる」というよりも、語って、誰かがその話を読んだり聞いたりしない限り「かなしみ」は和らがないと解すべきなのだろう。とすれば、全然面識のないこの人の喪の話に言及して、読んだことを証言することも、ちょっとばかりは有益だということになるだろう。さて、英語のborneとbornは発音が同じなのだった。意味の発生とかなしみ(喪失)の関係。Meaning is moaning.
- 作者: Hannah Arendt
- 出版社/メーカー: University of Chicago Press
- 発売日: 1998/12/01
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*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180625/1529903271
*2:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060829/1156827266 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071226/1198682435 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080329/1206767110 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070427/1177654470 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20111227/1324951753 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131204/1386109987 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180223/1519347732 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180306/1520301290 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180310/1520658233 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180314/1520998450