作家自身がスキャンダルだった

Oricon News「村上龍氏、芥川賞選考委員を退任 第158回選考会が最後」https://www.huffingtonpost.jp/2018/07/06/retirement-akutagawa_a_23475939/


曰く、


日本文学振興会は6日、作家・村上龍氏が、第158回芥川賞選考会を最後に芥川賞選考委員を退任することを発表した。

 村上氏は第123回(2000年上半期)より、36回の長きにわたり芥川賞の選考をしてきた。この日書面では「さてこのたび、村上龍氏が第158回芥川賞選考会を最後として芥川賞選考委員を退任したいとの意向を正式に示され、日本文学振興会はその意思を尊重し、退任を了解いたしました」と報告した。

なお、村上氏の意向は「候補作発表(6月18日)前から非公式に伺っており、第159回の選考とは関係ないことを付記いたします」としている。

限りなく透明に近いブルー*1が世に出たとき、村上龍という作家自身がスキャンダルだった。江藤淳は完全否定的な論説を発表し、日本共産党も集中的に村上龍バッシングを行った。その一方で、普段は純文学とは無縁のおっさんやおばはんがドラッグと乱交を読むために本屋に殺到し、『限りなく透明に近いブルー』はばか売れしたのだった。ところで、『限りなく透明に近いブルー』は、今全く違う理由でスキャンダルと化している「美しい顔」*2と同様に、群像新人賞から芥川賞ノミネートというコースを辿った。
限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

さて、「美しい顔」問題だが、


芥川賞の候補作 類似表現で作者が謝罪コメント」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011525501000.html
Oricon News「『美しい顔』作者・北条裕子氏が謝罪 参考文献未掲載「とても悔いております」」http://news.livedoor.com/article/detail/14986483/
荻上チキ 芥川賞候補作 北条裕子『美しい顔』問題を語る」https://miyearnzzlabo.com/archives/51122
「被災地に借景した少女の成長譚」http://d.hatena.ne.jp/nessko/20180705/p1


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