- 作者: 原武史
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原武史*1『沿線風景』から。
神奈川県湯河原町の「西村京太郎記念館」*2が言及され、それを踏まえて曰く、
1958(昭和33)年に刊行された松本清張『点と線』*3あたりから、鉄道とつながる小説といえば推理小説になってしまった。その大成者が西村さん*4と言ってもよい。
けれども、2007年芥川賞を受賞した青山七恵『ひとり日和』*5(河出書房新社、2007年、河出文庫、2010年)は、純文学であっても、なにげない都会の鉄道が重要な役割を果たし得ることを示した点で画期的であった。正確にいえば、漱石をはじめとする近代文学には鉄道がしばしば登場するから、その系譜を受け継いでいるという見方もできよう。(pp.106-107)
- 作者: 松本清張
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- 作者: 青山七恵
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- 作者: 磯〓憲一郎
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*1:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080729/1217311769 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090310/1236651685 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20091117/1258424994 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20110722/1311272591 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20131115/1384501967 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20140930/1412097866 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20141110/1415592616 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20150719/1437325616 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20160801/1470063381 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171104/1509727676 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171106/1509983370 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180312/1520860889 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180429/1525025385
*2:See eg. http://www5f.biglobe.ne.jp/~totsu-kame/kinenkan.htm http://www.yugawara.or.jp/sightseeing/details.php?log=1365472917
*3:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080209/1202575426 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20080211/1202704757 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171016/1508166418 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180313/1520909706
*4:See also http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20100912/1284271984 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20171016/1508166418 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20180509/1525807614
*5:Mentioned in http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20101201/1291232702