橋爪受難

安藤健二NHKが謝罪した橋爪功の不適切発言とは?「差別用語」になった歴史を振り返る」http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/20/hashizume-isao_a_23313648/


曰く、


俳優の橋爪功(76)が12月20日NHKの昼番組「ごごナマ」でしゃべった言葉が「不適切な発言」として、放送中に局アナが謝罪する一幕があった。

この一件はサンスポ、スポーツ報知、日刊スポーツなどのスポーツ紙が報じたが、肝心の発言内容については触れていない。

この日の「ごごナマ」は「演技派俳優の本音に迫る」*1として、司会の船越英一郎らが俳優デビュー56年の橋爪に、芸能生活の裏話を尋ねるものだった。

『船越のクエスチョン5』という質問コーナーで問題の発言は飛び出した。「若手俳優に言いたいことがある?」という質問に「NO」と即答した橋爪は、以下のように答えた。

「うん。言ってもしょうがねえしなぁ。ってすごく否定的だね。(愛は)ない。言いたいことってない。言いますよ、『馬鹿だ』、『チョンだ』か、『死ね』とか、『ひでえ』とか。そういうことは言います。理屈立ててというか、丁寧になんかは言いません」

隣で話を聞いていた阿部渉アナは、やや強ばった表情を見せていた。そしてコーナー終了後、「先ほどは不適切な発言がございました。大変失礼いたしました」と謝罪した。

これを聞いた橋爪は「えっ、俺? ね、こういうことがあるんですよ」とつぶやいていた。別の質問で、生放送が苦手な理由として以下のように答えていたばかりだった。

「失言が多い、俺。舌禍。生放送は取り返しがつかないんですよ。結構、今まではあったんですよ」

橋爪さん*2も受難。
さて、この記事の目玉は寧ろ後半部で、「バカチョン」*3の歴史に言及しているところだろう。ただ、「バカチョン」が朝鮮人に対する差別用語だと見做されるようになったのは、あくまでも何時の間にかなのだ。要するに、「バカチョン」を「不快」を感じるだろうと勝手に想像した被差別者に対する勝手な忖度ということなのだろう。勿論、その背景としては、朝鮮半島関係者に対する差別が現実に存在して、またそれに対する或る種の疚しさも存在していたとうことなのだろう。
1970年代には三笠宮崇仁親王が、また最近では谷垣禎一*4がとばっちり的に糾弾されていたのだった*5