ウルトラの金神

「「ウルトラマンをバカにするな!」と「大炎上」 「平和ボケ」をヒーローで説明した大学教授に批判殺到」https://www.j-cast.com/2017/10/17311449.html?p=all


曰く、


ウルトラマンをバカにするな!」「ファンに謝罪しろ!」そんな批判コメントが200以上も書き込まれた東洋大学国際学部、横江公美教授*1ツイッターが「大炎上」中だ。

横江教授は現在の北朝鮮に対する日本の対応を見ると、どこからともなく正義の味方がやって来て助けてくれる「ウルトラマン症候群」という平和ボケだと説いた。横江教授に対しファンたちは、何も分かっていない、とお冠なのだ。


横江教授がウルトラマンについて書いたのは、毎日新聞の2017年10月12日付けコラムだ。日本の北朝鮮への対応を見ると、3つのタイプの「平和ボケ」が存在する、とし、その一つが「ウルトラマン症候群」だとした。トランプ大統領が軍事オプションの話をした際に、ほっとする気持ちが少しでも表れれば「ウルトラマン*2登場への期待感が既に脳裏に浸透していると考えられる、とした。さらに、日米の正義の味方には違いがあって、アメリカのヒーロー「バットマン」は人間であり、特別な衣装を身に付けることで強くなる。これは道具や軍事力が人を強くするという思想だ。一方の日本では、

「日本の正義の味方の典型はウルトラマン。どこからともなく正義の味方がやってくるとの前提がある」
と、他力依存的であるような説明をした。

これに対し「何も分かっていない!」と怒りを露わにしたのがウルトラマンのファンたちだ。そもそもウルトラマンは科学特別捜査隊の隊員に姿を変えているため「どこからともなく」やって来るわけではないし、ウルトラマンがいない時でも科学特別捜査隊は他惑星からの侵略者(怪獣)と日々戦い続けている。ウルトラマンが敗れた時もあり、その時は隊員が退治した。ウルトラマンが自分たちに与えてくれたのは「学ぶこと、強くなること、そして自立することだ」、と大騒ぎになり、横江教授のツイッターに批判が殺到した。

「他力依存的」という言葉! これで浄土真宗からのクレームを回避したつもりなのだろうか。
別に日米文化比較したり日本人を批判する意図はなく、『ウルトラマン』では〈救世主〉に頼っているのに対して、その前の『ウルトラQ』では人間は自力で怪獣懐柔に立ち向かわなければならなかったと言ったことがある。こういう比較というのはそう珍しいことでもないのでは? そして、誰かが、これについて、要するに旧約聖書新約聖書の違いでしょ、と言ったのだった。それよりも、この横江さんが何故「バットマン*3を典型的な米国的ヒーローとして選んだのかということの方が不思議だ。1965年生まれということで、『バットマン』のテーマ・ソングのあのベース・ラインが赤ん坊の頃に心に染み込んでしまったのだろうか。或いは、(私と同様に)偶々『レゴ・バットマン・ザ・ムービー』を観たからだとか。