ジャンル違い?

朝日探偵調査事務所「電磁波攻撃 電磁波被害 思考盗聴 嫌がらせ−調査と対策」http://www.asahishinyo.jp/article/d1913.html


「集団ストーカー」によって「電磁波攻撃」を被っていると訴える人はいる。例えば、淡路島洲本虐殺事件の平野達彦とか*1。或いは、自分の考えていることが他人に筒抜けになっていると訴える人。「思考盗聴」というのだそうだ。こういう人を救うのは精神科のクリニックだろうと思うのだけど、不倫なんかの調査も行っている普通の探偵事務所。文学的に言えば、ジャンルの混乱。推理小説なのかサイコ・ホラーなのか。それぞれジャンルの掟は全く違うというのに。
「電磁波」ということで、最近になって知った2014年のblogエントリー;


「【危険を隠蔽】スマートメーター全家庭に。電力10社 2024年度末に大幅前倒し!国民の無知につけこむ。」http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/ccbe21d437751f3fb7aeb3a27f1cf8eb


2014年に大手電力会社が2024年までに全ユーザーの自宅に「スマートメーター」を設置する計画を立てたということにいちゃもんをつけている。或る種の「電磁波攻撃」として。勿論、「集団ストーカー」などという言葉は使っていないけれど。
「電磁波」についてはネット検索すると、その危険を煽る情報が目白押しで、誰でも明日からPCもスマートフォンも止めようと(少なくとも1回は)考えてしまうかもしれない。その中で、明治大学科学コミュニケーション研究所「電磁波有害説」*2、それから「電磁界情報センター」のサイト*3をマークしておきたいのだが、「電磁波攻撃」に晒されていると思っている人にとっては、敵(「集団ストーカー」?)の情報戦・思想戦の一環としてしか感じられないだろう。「電磁界情報センター」から、面白いと思った記述を引用しておく;


高周波電磁界(電波)をあびると、そのエネルギーの一部が体内に吸収され、熱となります。とても強い高周波電磁界(電波)をあびると、この熱により体温が上昇しますが、ある程度の強さまでであれば、人体の持つ体温の調節機能により、体温が上昇することはありません。

携帯電話などの利用はもちろん、体温を上昇させるような強い電磁界をあびることは普通の生活環境においてはありません。したがって、携帯電話からの電波が健康に影響を及ぼすことはないと考えられます。
http://www.jeic-emf.jp/telephone.html

「携帯電話の基地局の近くに長く住んでいると、健康に悪い影響が出るのでしょうか?」というFAC;

世界保健機関(WHO)が公表したファクトシート№304(基地局および無線技術)によれば「基地局および無線ネットワークからの弱いRF信号が健康への有害な影響を起こすという説得力のある科学的証拠はありません。」と結論付けられています。
 また、日本では、高周波電磁波(電波)の人体への影響に関して、電気通信技術審議会が1990年6月に「電波利用における人体の防護指針」、1997年4月に「電波利用における人体防護の在り方」(総称して、電波防護指針)を総務省に答申しました。これを受け、総務省は、電波防護指針を制度化するため、1999年10月に電波法施行規則、2002年6月に無線設備規則を制定しました。
 よって、通信事業者は「電波防護指針」に基づき電波の強さが基準値を超えないように携帯電話基地局の運用を行うとともに、携帯電話基地局のアンテナの極近傍など基準値を超える場所には一般の人が容易に立ち入れないよう柵などを設置しています。
 なお、一般的に基地局からの出力は、200m程度離れれば基準値の1/1,000程度の強さになります。これまで100 年近くTV、ラジオなどを経験していますが、これらの電波と比較しても、携帯電話基地局の電波は数分の一から数十分の一程度と弱い値です。理由は、テレビやラジオの放送電波は広いエリアを一つのアンテナでカバーしなければならないので出力も大きくなりますが、携帯電話の基地局は数kmおきにあって、比較的狭い範囲をカバーすれば良いので出力は小さくて済みます。TV、ラジオの電波でがんが発生するとしたら、TV電波を発生している東京タワー周辺住民からは、がんが多発していることとなりますが、そのような事実はありません。
http://www.jeic-emf.jp/faq/health/Base-station.html
さて、「スマートメーター」糾弾の方だけど、原子力発電とともに再生可能エネルギーも攻撃している。勿論根拠はないのだが、石油や石炭といった化石燃料業界と何か繋がりがあるんじゃないの? とも言いたくなってくる。