泥棒の気持ち

grape編集部「知人に「自転車が盗まれた」と話したら、とんでもない言葉が!これは許されない」http://news.livedoor.com/article/detail/13029502/


曰く、



「自転車を盗む奴とか傘を盗む奴に罪悪感がない」という事を知って驚いた話。
話してくれた人は若いけど割と普通の人だっから更に驚いた。今の自転車は色付きの鍵2つです。 pic.twitter.com/B8lQKSlRah
― かろ (@aqbl_000) 2017年5月5日
https://twitter.com/aqbl_000/status/860369146327871489

「この間、自転車盗まれたんだよね…。犯人には不幸になってほしい」

自分の自転車を何者かに盗まれてしまい、ある日バイト先の同僚にこう話した、かろ(@aqbl_000)さん。

相手も同意してくれるかと思いきや、なんだか同僚はちょっぴり微妙な反応…。

(あれっ。愚痴を聞かせて、不快な思いをさせちゃったかな…)

そう思い、かろさんは急ぎ謝罪をしました。しかし、彼の発した言葉は、予想外のものだったのです。

「いや、俺もたまにやるから」
『自転車を盗る人には、罪悪感がない』という話

同僚の言葉を聞いて、かろさんは目を丸くしました。「マジかよ」…と。

『他人の自転車を盗む』という思考がまったく理解できなかったため、あっけにとられるかろさん。ひとまず『どんな精神状態なのか』『罪悪感はないのか』聞くことにしました。

「特に何も思わないなあ。
"ちょっと歩くのダルいなぁ"って思った時とか、目の前に自転車があると、つい…。自分も昔、自転車盗まれたことがあるし。

防犯登録してあれば、いずれ持ち主に返るだろうし、借りる感覚かな。友達にも、そういう人割と多いよ」

なんと同僚の話によると、自転車を盗む人は『罪悪感がない』ということが発覚したのです。

「自分も盗まれたことがあるから、盗んでも良い」という理屈は、なかなか理解しがたいものです。ちなみに、他人の傘を盗む時も同じ感覚なのだとか。

(私がこうして腹を立てている間、犯人は何も考えていないってことか!)

かろさんは、心の中で怒ると同時に呆れました。

「とりあえず、同僚は自分の自転車を盗ったわけじゃないし…」と心を落ち着かせると、諭すようにこういいます。

「もしかしたら、持ち主に恨まれているかもしれませんよ」

しかし、返ってきた言葉は…。

「まあ、多分会うことないだろうし」

そういうことは俺も聞いたことがあるし、また2015年12月に自転車泥棒を行い、昨年9月に逮捕された「NHK静岡放送局副局長」もそういうことを言っていた。曰く、「徒歩で帰宅途中に自転車を見つけ、早く帰りたくて盗んでしまった」*1。まあ問題なのはその「知人」がまだ〈痛い目〉に遭っていないということだろう。また、「ちょっと歩くのダルい」というような動機での自転車泥棒は、世界的に流行しつつある自転車シェアリング*2が拡大していけば激減していくのだろう。また、それとともに自転車所有に関する意識も変容しているのではないかと思うのだが。