「黒のニット帽、白いマスク、黒いシャツとベージュのズボン」

福岡市*1や銀座*2でも強盗事件があったわけだけど、その情報に反応した模倣犯だろうか。
朝日新聞』の記事;


銀行員、路上で殴られバッグ強奪される 現金なし 東京

2017年4月24日16時16分

 24日午後2時5分ごろ、東京都台東区上野3丁目の路上で、40代の銀行員の男性から「強盗に襲われた」と110番通報があった。

 警視庁上野署によると、男性は、現場から徒歩5分ほど離れた場所で取引を済ませて帰る途中で、後ろから来た男に突然ひざ蹴りをされて転倒。男は男性に馬乗りになって頭などを鉄製の棒のようなもので殴ったうえ、男性のバッグを奪って逃走したという。バッグの中に現金はなく、業務で使う書類や手帳などが入っていたという。男性は頭に軽いけがを負った。

 署によると、男は身長170〜180センチ程度で、黒のニット帽、白いマスク、黒いシャツとベージュのズボンを身につけていたという。東京メトロ仲御徒町駅の構内に逃走したのが目撃されている。署が強盗致傷事件として捜査している。

 現場はJR御徒町駅から100メートルほどで、松坂屋上野店などのビルが立ち並ぶ繁華街。事件を目撃したという英会話講師の女性は「男性の『何するんだ』という声が聞こえた。男性はバッグを取られないように必死に抱えていて、『それをとられちゃ困るんだ』と言って抵抗し、5分ほど男ともみ合っていた」と話していた。
http://www.asahi.com/articles/ASK4S559DK4SUTIL03C.html

福岡や銀座の犯人たちよりも粗暴だけど、被害者が「銀行員」だいう認識はあったのだろうか。ただ大きなバッグを持っていて、中に現金が詰まっていそうだから目をつけて、犯行に及んだということだろうか。盗まれた「業務で使う書類や手帳」。もし個人情報が満載だったら、ちょっとの現金を盗まれたよりも被害は大きいといえる。まさに「それをとられちゃ困るんだ」だろう。ただ、犯人がその価値を認識しているかどうかは別問題。「黒のニット帽、白いマスク、黒いシャツとベージュのズボン」というのはかなりステロタイプ的な泥棒ファッションに近い。「ベージュのズボン」にしたのは、ズボンも黒にすると怪しくなりすぎるので、敢えて外した、ということだろうか。