Kelly Marie Tran

猿渡由紀*1 「「スター・ウォーズ」、最新作でアジア系女優を起用」https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20170415-00069938/


スター・ウォーズ」の次回作『最後のジェダイ*2を巡って。


遠い昔、はるかかなたの銀河系は、今のハリウッドより先を行っている。「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に 、新しい重要なキャラクターで、アジア系女優が登場するというのだ。
このニュースは、フロリダ州オーランドで開催されているルーカス・フィルム公式イベント「スター・ウォーズ」セレブレーションで発表されたもの。ライアン・ジョンソン監督、デイジー・リドリージョン・ボイエガマーク・ハミルらが登壇する「最後のジェダイ」パネルで、ケリー・マリー・トランは、司会のジョシュ・ギャッドの紹介を受け、観客の前に姿を現した。
トランは、昨年、ロンドンで行われたこのイベントに、ファンとして出席していたと告白。フィン(ボイエガ)を支持する服装をし、ライトセーバーを持っていた彼女が次の映画に出演する女優であるなどとは、誰も知らなかった。家族にも長い間秘密にしていなければならず、撮影の間は、「カナダでインディーズ映画を撮っている」ということにし、信じさせるために、カナダ名物メイプルシロップを持って帰ったこともあるそうだ。
トランが明かしてくれたところによると、彼女の役は、ローズという名前。整備工だったが、反乱軍の一員として駆り出されることになるらしい。ジョンソン監督は、「ルークやレイ同様、ローズも、戦士になるつもりもヒーローになるつもりもなかった。なのに、フィンと一緒に大冒険に出ることになるんだ」と、ローズがフィンと組んで戦うことを示唆。誰でもヒーローになれる可能性があるのが「スター・ウォーズ」の世界なのだとも語っている。
トランはカリフォルニア州サンディエゴ生まれ。短編映画やウェブ用番組に出た程度で、ほとんど無名だ。彼女がどのようにして「スター・ウォーズ」のメジャーな役を獲得したのかについては、今後もっとわかっていくだろうが、これが朗報であることは、間違いない。
See also


“Kelly Marie Tran” http://starwars.wikia.com/wiki/Kelly_Marie_Tran
Lawrence Yee “Meet Rose, the ‘Biggest New Part’ in ‘Star Wars: The Last Jedi’” http://variety.com/2017/film/news/star-wars-the-last-jedi-rose-kelly-marie-tran-1202030883/
Ellery LeSueur “What Starring in Star Wars: The Last Jedi Means to Kelly Marie Tran” http://www.eonline.com/news/843987/what-starring-in-star-wars-the-last-jedi-means-to-kelly-marie-tran


彼女はヴェトナム系? ヴェトナム語のTranは片仮名のチャンに近い発音になる筈だけど、米国ではそのまんま「トラン」と発音されてしまうのだろうか*3
さて、猿渡さんは「「スター・ウォーズ」セレブレーション」について、もう1本記事を書いている;


ジョージ・ルーカス:今になって「スター・ウォーズ」は12歳向けだったのだとわかった」https://news.yahoo.co.jp/byline/saruwatariyuki/20170414-00069893/



タイトルにもなっているジョージ・ルーカスの発言;


デビュー作「THX 1138」とその次の「アメリカン・グラフィティ*4が、カルト的人気を得たものの大ヒットとは言い難かったせいで、当時、「スタジオはもう誰も僕に会いたがらない状態だったんだ」とルーカスは説明 。だが、そんな中、20世紀フォックスのエクゼクティブのひとりが、「アメリカン・グラフィティ」は良かった、次の映画をぜひ一緒に作ろうと言ってくれたという。ルーカルは彼に、「宇宙を舞台にしたオペラを作りたい」と言ったが、脚本は撮影が始まってからも変わり続けた。「僕が作りたかったのは、子供の頃に見て育ったような冒険物に、神話や、心理的な要素を組み合わせたもの。これは言うべきじゃないんだろうが、今になって、『スター・ウォーズ』は12歳向けの映画だったんだと思うんだよね。世界に向けて飛び立っていく時に、覚えておくべきことを語る映画なんだよ。友情とか、信頼とか、ダークサイドに落ちてしまわないこととか」(ルーカス)

フォード*5とルーカスは「アメリカン・グラフィティ」で、初めて組んでいる。「でも、あの映画がヒットしなかったので、ハリソンはまた大工に戻らなければいけなくなったんだよ」とルーカス。ふたりは、フォードがフランシス・フォード・コッポラのところでドアの建てつけをしていた時に再会する。「大工仕事をしていたところにジョージがやってきた時は、驚きだったよ。彼は、次にSFを作ろうとしているんだと言った。そして、このすばらしい映画のために、僕を引っ張り出してくれたのさ」と言うフォードは、まずルーカスに向かって、次に、会場にいるファンに向かって「ありがとう」と言い、会場を沸かせた。
レイア・オーガナ姫=キャリー・フィッシャー*6について;

だが、レイア姫だけは、最初からこの人だと感じた。故キャリー・フィッシャーについて、ルーカスは「彼女が部屋に入ってきた時、彼女こそ、このキャラクターだと思った。疑問の余地は、ほとんどなかった。彼女のような人は、めったにいない。10億人にひとりくらいだ」と、思い出を語っている。パネルの終盤には、フィッシャーの娘ビリー・ロードも登壇し、ファンに向かって、「母はあなたたちとこの映画を愛していました。レイア姫のことも。私たちにとって、『スター・ウォーズ』は宗教であり、生き方となりました。あなたたちも同じだと思います。だから私は、今日、ここに来たかったのです」と語りかけた。