「懲役6年を求刑」

承前*1

朝日新聞』の記事;


バレエ講師の指を工具で切断 被告に懲役6年求刑

2017年3月14日11時36分


 通っていたバレエ教室の講師の指を工具で切断したとして、傷害罪に問われた無職橋本浩明被告(41)の公判が14日、東京地裁であった。検察側は「被害者の体を傷つけることに一切ためらいのない、残忍な犯行だ」と述べ、懲役6年を求刑した。

 弁護側は、被告は発達障害だと医師に診断されていて、適切な治療を受けさせるべきだと執行猶予付きの判決を求め、結審した。判決は27日に言い渡される。

 起訴状によると、橋本被告は昨年7月、東京都内のバレエ教室で、20代の女性講師の首を絞め、右手親指をタガネとかなづちで切断したとされる。女性は約3カ月間入院した。

 今年1月の被告人質問で橋本被告は、女性から補講の連絡がなかったことや、謝罪の態度に不満を持ったことを動機に挙げた。

 女性は指の接合手術を受けたが、医師から「左手と同じように動かすことは難しい」と言われたという。検察側は14日の法廷で、「たった1回の補講に呼ばれなかっただけで、なぜ他人の一生を奪うのか理解できない。親指を返してほしい」という被害女性の意見陳述書を読み上げた。
http://www.asahi.com/articles/ASK3F61N2K3FUTIL055.html

あの「タリウム娘」も「発達障害」ということだった*2。「発達障害*3というのも広すぎる概念であって、具体的にどういう「発達障害」なのか、その「発達障害」が具体的にどのように犯行に影響をしているのかが明示されないと、それは「発達障害」という言葉でわかったつもりになっただけということであり、また「発達障害」を抱える人への悪しき偏見を強化するという効果を生んでしまうだろう*4。また、「適切な治療」と刑務所での服役は両立不可能なのかどうか。