「重婚」未遂?

朝日新聞』の記事:


既婚の巡査部長、不倫相手と披露宴 親族にばれ式場紛糾

小野大輔

2017年2月14日11時53分

 既婚者であることを隠し、独身女性と結婚披露宴を開こうとしたとして、福岡県警が、小倉北署の40代の男性巡査部長を減給の懲戒処分にしていたことが、県警への取材でわかった。巡査部長は「ずるずると付き合い、こうなってしまった」と話しているという。

 監察官室によると、巡査部長は数年前から不倫関係にあった女性との披露宴を北九州市若松区の結婚式場で昨年11月に開こうとした。双方の親族、友人が数十人ずつ集まる予定になっていたが、当日は巡査部長側は本人しか現れなかった。開宴直前、不審に思った女性側が追及すると、自身が既婚者だと認めたという。

 式場が紛糾し、親族に囲まれて対応に窮した巡査部長が自身の親族に連絡。電話を受けた親族が「犯罪に巻き込まれたのでは」と警察に通報し、警察官が出動する騒ぎになった。

 巡査部長は2月9日付で「不適切な交際」を理由に減給処分を受けた。監察官室は「重婚や詐欺などの犯罪には当たらない」としている。事案を公表していなかった理由については「不倫はいちいち発表することではない」と説明している。(小野大輔
http://www.asahi.com/articles/ASK2G3GRDK2GTIPE00M.html

最近やはり40代のキャリア警官が不倫をしたということが報道されている*1。でも、こっちの方は、40過ぎてまだ「巡査部長」ということで、キャリアではあり得ないだろう。
さて、「重婚」*2ではないということだけど、実際に婚姻届を出そうとすれば、そこで「既婚者」であることがばれて、さらなる修羅場となっていただろう。しかし、思ったのだが、「重婚」というのは少なくとも日本人同士のカップルの場合は不可能な犯罪じゃなかろうか。婚姻届を出しても直ぐに「既婚者」であることがばれて不受理ということになり、結婚も成立しないので、「重婚」も起こらない。過去「重婚」で捕まった人はみんな外国人だったのではないかという気もする。日本で外国人が結婚し婚姻届を出す際には母国の政府機関が発行する独身証明書のようなものは要求されないのだろうか。私は海外で結婚したのだが、その際に日本の法務局で独身証明書を発行してもらった記憶がある。
さて、結婚するつもりはないのに結婚すると偽って、パートナーに避妊なしのセックスを強いた男が詐欺罪に問われたことはなかったっけ?
「巡査部長」の相手の年齢とかこれまでの恋愛経験とかはわからないのだけれど、彼女も今の時点からは、そういえばそうだった! と今更乍らに気付くことも多いのでは? 例えば、男の自宅に入れてくれないばかりか、(自宅の)固定電話の番号も教えてくれなかった。記念写真のような2人で逢った証拠を残さなかった。買い物をしたり映画を観たりという普通のデートが殆どなく、何時も人目を避けるようにホテルに入るだけだった、とか。