地中海か大西洋か

朝日新聞』の記事;


仏留学中の女子大生が行方不明 容疑者特定、国外逃亡か

パリ=青田秀樹

2016年12月23日23時54分

 フランス東部ブザンソン筑波大学から留学している黒崎愛海(くろさきなるみ)さん(21)が行方不明になっていることが23日までに分かった。最後に居場所が確認されてから20日近くたっており、捜査当局は犯罪に巻き込まれたとみて調べている。

 黒崎さんは9月から語学学校に通っていたという。連絡がとれなくなったため、学校側と在ストラスブール日本総領事館が12月5日に地元警察に届け出たという。地元メディアなどによると、12月4日にブザンソン近郊のレストランに居たことが防犯カメラの映像で確認されているのが最後の足どりだ。携帯電話やクレジットカードを使った様子はなく、警察当局は、黒崎さんの行方不明に関与したとみられる容疑者を特定しているものの、国外に逃亡した可能性が高いとみているという。(パリ=青田秀樹)
http://www.asahi.com/articles/ASJDR7KZ7JDRUHBI03B.html


「部屋付近から叫び声」複数証言 仏留学生不明

ブリュッセル=吉田美智子

2016年12月24日20時21分

 フランス東部ブザンソンに留学中の筑波大生、黒崎愛海(くろさきなるみ)さん(21)が行方不明になった事件で、最後の足取りが確認された後の4日夜、学生寮の黒崎さんの部屋付近から叫び声が聞こえたとの証言が複数出ていることが分かった。フランスの捜査当局は、黒崎さんが「犯罪に巻き込まれた可能性が極めて高い」とみて、行動を共にしていた外国人留学生の男の行方を追っている。

 地元紙レスト・レプブリカンによると、黒崎さんは4日夜、ブザンソン郊外のレストランで20代の外国人留学生の男と2人で食事をしていた。その後の時間帯に、黒崎さんの学生寮の部屋付近から叫び声が聞こえたと複数の寮生が証言しているという。だが室内から血痕などは見つかっていないという。

 外国人留学生の男は7日までに欧州連合(EU)域外に出たとされ、捜査関係者は地元メディアに「いまは別の大陸にいる」と説明。国際刑事警察機構(インターポール)の協力をえて、近く国際指名手配する方針という。捜査当局は、携帯電話の位置情報データなどを元に捜索を続けているが、難航しているとみられる。(ブリュッセル=吉田美智子)
http://www.asahi.com/articles/ASJDS5HFWJDSUHBI01M.html

既に「容疑者」が「特定」されたが、既に「欧州連合(EU)域外に出た」とか、「容疑者」のことばかり言及されているけれど、肝心要の被害者の話は全然出てこない。「 域外に出た」「容疑者」と旅を共にしているのか。それとも、「外国人留学生」とは別の共犯者がいて、被害者はその共犯者によってEU域内或いは仏蘭西国内に閉じ込めらているのだろうか。或いは、仏蘭西の警察当局は被害者の生存に関して既に匙を投げてしまっているのか。「容疑者」が「別の大陸にいる」ということは「携帯電話の位置情報データ」からわかったことなのだろう。これは、「容疑者」が暴力団やテロリストや特務機関といった〈プロ悪人〉ではないことを示しているのだろうか。〈プロ悪人〉なら既にSIMカードをすり替えているのでは? 「別の大陸」。仏蘭西というかヨーロッパから見て、亜細亜は「別の大陸」ではなく、同じユーラシア大陸の一部。そうすると、地中海の向こうのアフリカか大西洋の向こうの南北アメリカ大陸ということになる。さて、どちらなのか。
さて、ブザンソン*1って、行ったこともないのに、その名前を読んだとき、何故か妙な馴染みを感じてしまった。ここはシャルル・フーリエ*2とピエール・ジョセフ・プルードン*3の故郷だったのだ。そのせいだろうか。