空焚き

承前*1

毎日新聞』の記事;


糸魚川火災>「コンロに鍋かけたまま自宅に」と火元男性

毎日新聞 12/23(金) 20:50配信



 新潟県糸魚川市の大規模火災で、県警は23日、同市大町1のラーメン店が火元と断定したと発表した。男性店主(72)が鍋を空だきしたことが原因とみられる。

 県警糸魚川署によると、店主は任意の事情聴取に「開店前、火をつけたコンロに鍋をかけたまま失念して近くの自宅に帰った。戻ってきたら炎が換気扇の高さまで上がっていた。大変なことをして申し訳ない」と憔悴(しょうすい)しきった様子で話したという。店主は水をかけて消そうとしたが、炎の勢いは止まらず、隣の精肉店に通報を求めた。

 同署は実況見分で、店主の証言通り厨房(ちゅうぼう)のコンロ付近に中華鍋があることを確認した。【堀祐馬】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161223-00000062-mai-soci

フライパンや中華鍋を空焚きするのは普通水洗いして水分を飛ばすためだけど、その場合鉄は燃えず、可燃物は文字通り空なので、「炎が換気扇の高さまで上が」るというのはない。油を引いて、その油に引火したわけでしょ? 料理をしようとしていたわけだ。どんな料理? と思ったけれど、周囲に置かれていた筈の食材は当然燃えてしまったのだろう。新しい中華鍋に油を引いて空焚きして鍋に油を馴染ませていたということでもない?
「隣の精肉店」については、

糸魚川火災>70年続く精肉店「本当に着の身、着のまま」

毎日新聞 12/23(金) 20:53配信



 「これからどうすればいいのか」。小雨が続いた23日、新潟県糸魚川市で発生した大規模火災で焼け出された人々は、年の瀬を目の前に不安を募らせた。

 火元のラーメン店と棟続きの建物で精肉店を営んできた平沢惣一郎さん(75)は、疲れた表情で「本当に着の身、着のままでした」と振り返った。自宅を兼ねていたため、知人が無償で用意してくれたアパートに妻照代さん(63)と身を寄せた。

 22日午前10時半ごろ、ラーメン店の店主が「おーい、火事だ」と店に飛び込んできたという。元消防団員であり、すぐに水道の蛇口にホースをつなぎ、ラーメン店に駆け込んだ。だが、1階は黒煙が渦を巻き、炎は2階に駆け上っていた。「強風にもあおられ、火の回りが早すぎた」。70年近く前に父が開業した精肉店も、あっけなく焼け落ちた。

 「これで商売は終わりだ。この年だし」と話す平沢さんも、「孫の希望で年越しはしゃぶしゃぶと約束してたけど、人生分からないものね」という照代さんも自らを鼓舞するように笑顔をつくる。「新婚時代を思い出し、一からやり直します」。2人の言葉が、がらんとしたアパートの部屋に切なく響いた。【浅見茂晴、南茂芽育、川辺和将】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161223-00000063-mai-soci