泥酔して気が付いたら見知らぬ男の家にいたという女性もいたけれど*1、泥酔して気が付いたら容疑者として警察にいたという男もいる。
『朝日新聞』の記事;
「泥酔」したのが運の尽きということなのだろう。悪いことをするなら、第三者の違和感を喚起したり警察権力に弾圧の口実を与えたりしないように慎ましく生活しなければならないというのがご教訓。
1万円札コピーした疑いで男を逮捕「見せびらかすため」茶井祐輝
2016年6月25日23時01分
1万円札をカラーコピーしたとして、福島県警は25日、福島市太平寺の自称会社役員の男(59)を通貨及証券模造取締法違反の疑いで逮捕し、発表した。「金を持っていると見せびらかすためにコピーした」と話し、容疑を認めているという。福島署によると、男は3月上旬ごろ、自宅で本物の1万円札を裏表ともカラーコピーして、模造紙幣18枚を作った疑いがある。
24日深夜に福島市内のコンビニで泥酔していた男を署が保護した。署の保護室に入れる前に署員が所持品を確かめた際に、セカンドバッグに入った1万円札18枚を発見。数えようとしたところ、すかしが入っておらず、偽の紙幣だと気づいたという。
男の自宅からはコピー機と裁断機が押収された。男はコピーした紙幣を「使っていない」と話しており、今のところ警察に被害届は寄せられていないという。(茶井祐輝)
http://www.asahi.com/articles/ASJ6T76Y6J6TUGTB00G.html
さて、「金を持っていると見せびらかすためにコピーした」というのもよくわからない。「見せびらかす」って誰に「見せびらかす」の? プライヴェートな場面で自分が金持ちだと自慢しようとするとき、財布を開けて札びらを見せつけるということは普通しないだろう。服とかアクセサリーとか車によって示すのでは? というか、ラグジュアリー・ブランドとか高級車というのはそのためにあるということもある。自分の技術を自慢するためというならわかる。59歳なら、昔の「カラーコピー」における色の調合の難しさとかを知っている筈なのだ。コピーの仕上がり具合にけっこう鼻高々だったんじゃないか。実際、警察官も最初の一瞥では真券だと思い込んでいる。それで「すかし」がないぞということでばれたわけだけど、触覚によって、これは札用の紙じゃないと見破る人もいるかも知れない。こういうわけで、1度か2度なら、酒の席の藝のネタとして使えたのでは? ついつい勝手な推測に走ってしまった。
偽札(「模造紙幣」)については、http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060405/1144204263 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20060724/1153718846 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20071112/1194798889 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090109/1231470554 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090111/1231690872 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090111/1231690872 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090114/1231906010 http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20090115/1231987692も。