同姓同名の赤の他人

Narinari.com編集部「「スター・ウォーズ風神雷神図屏風お披露目、京都・清水寺本堂舞台で。」http://www.narinari.com/Nd/20151134955.html


曰く、


シリーズ最新作にして、新たな3部作の1作目となる「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」。その公開を前に、このたび世界遺産の京都・清水寺にて、「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図屏風」(作:ニッポン画家・山本太郎氏)と「『覚醒』の書」(清水寺 森清範貫主 揮毫)がお披露目された。

STAR WARS YEAR”の2015年は、さっぽろ雪まつり青森県田舎館村の田んぼアート青森ねぶた祭りでの「スター・ウォーズねぶた」の登場、鳥取砂丘の砂像“砂のスター・ウォーズ”、過去最大の観客動員を記録したカワサキ ハロウィンでのSWパレードなど、全国各地の文化と“融合”するイベントが行われてきた。そうした“融合”の集大成として制作されたのが、今回の「風神雷神図屏風」と「『覚醒』の書」だ。

風神雷神図屏風」の写真、もうちょっとクローズ・アップしたのがほしいんですけど。
さて、この「山本太郎氏」*1、あの(一部では)〈平成の田中正造〉とも呼ばれている参議院議員山本太郎*2とは同姓同名の赤の他人であるわけだ。

スター・ウォーズ」は日本文化に多大な影響を受けており、日本文化もまた「スター・ウォーズ」の影響を受けている。今年は、江戸時代に現れた装飾的な作風を特色とする、俵屋宗達尾形光琳といった芸術家の一群をゆるやかにつなぐ“琳派”が400年を迎える年。新たなる3部作公開と琳派400年を記念して、レイとカイロ・レンが屏風に描かれた「スター・ウォーズ」がこのような形で描かれるのは世界でも初めてであり、日本のファンのみならず世界中から熱い視線が注がれることは間違いなさそうだ。
いくら『スター・ウォーズ』に日本文化の影響があるからといって、それと「琳派*3を結びつけるのはかなり無理があるんじゃないかとも思うのだ。「琳派」と「清水寺」という組み合わせにもちょっと違和感はある。日本の仏教宗派でいえば、「琳派」と関係が深いのは寧ろ日蓮宗だろう。
それはさておき、(画家である)山本太郎さんは常々「琳派」を意識されているようだが、私にとって、〈現代の琳派〉といえば故今井俊満*4。今井が現在生きていて、『スター・ウォーズ』というネタと向き合ったら、どういう作品が生まれていただろうか、と不図思ってしまった。
ところで、数日前に磯崎憲一郎『赤の他人の瓜二つ』を読了。